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「聖地」で満たす大人の探求心

「盆栽って結局何が楽しいの?」って人、その答え、すべて「さいたま市大宮盆栽美術館」にあります

2023年12月14日 11時00分更新

文● 村野晃一/編集 ASCII
提供: さいたま市

盆栽美術館に行くなら月曜日がおすすめ!

ボランティアでミュージアム・サポーターをされている白井さん

 ということで、ここでミュージアム・サポーターとしてボランティアをされている白井さんのお話を伺うことに。

──白井さんは、普段は何をされているんですか?

白井「普通のサラリーマンをしています。ぶっちゃけて言うと、今日も実は夜勤明けでこちらのお手伝いに来ています(笑)」

──夜勤明け!? そんなに楽しいんですか、こちらのボランティアは(笑)。ボランティア歴はどのくらいでいらっしゃるんですか?

白井「ちょうど10年くらいになります。こちらにお手伝いに来ていないときでも、家で自分の盆栽をいじっているだけなので、こちらに来ればいろいろ勉強もできますし、先輩ボランティアの方たちや来場者の方と盆栽の話ができますので(笑)。少しでも盆栽を普及させたいという思いもありますし」

──お好きなんですねー。そもそも白井さんが盆栽にハマったきっかけというのはなんだったんですか?

白井「20年くらい前になりますが、会社の上司と一緒に企画した展示会のステージの演台に、盆栽協会の方にお願いしてお借りした盆栽を飾ったんです。その飾られた盆栽を見て、これはスゴイぞ、スゴイ世界があるぞと。もう一目惚れみたいな感じでしたね。それからしばらくして、盆栽の作り方を教えてくれるワークショップみたいなものがあるというチラシを見て、試しに参加しまして。そこで自分の鉢を手に入れてからはもうズブズブにハマってしまいましたね(笑)」

──そんな白井さんにとって、盆栽の楽しさってどんなところですか?

白井「もともと絵を描いたり、美術品を眺めたりするのは好きだったんですが、盆栽はやっぱり生きていて、それを育てることが芸術に結びついているってところでしょうか。数年後にはまた違う形になっていきますし、将来こうしたい、ああしたいと想像してウキウキできるのがいいですね」

 大宮盆栽美術館では、毎週月曜日に、ミュージアム・サポーターによる展示ツアーガイド「ウェルカム・マンデー」が行われている。断言するが、盆栽初心者が大宮盆栽美術館を訪れるなら、断然月曜日をおすすめしたい。こうした解説を聞きながら館内を回るのと、その良さを分からずに見て回るのとではまったく楽しさが違うと言っていい。ちなみにミュージアム・サポーターはボランティアスタッフなので、月曜日と言えども人員が揃わず展示ツアーガイドが開催されない日もあるとのこと。心配なら、事前に確認してから訪れるといいだろう。

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