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改装前のホンダコレクションホールを急いで見学! 来春を楽しみに待とう

2023年11月30日 17時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

◆3階は二輪と四輪のレースモデルが並ぶ

Honda

コレクションホール3階・二輪のエリア

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トライアルのバイクもズラリ

 3階はレース専用車のフロアになります。これまたズラリと勢ぞろい! まずは二輪から見てみましょう

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Honda/R125

 まずHondaが、いや国産車が海外のレースに初参戦したR125(1954年)。E型の150ccエンジンを125cc化し搭載し、ブラジル・サンパウロ市400年祭国際オートレースで完走しました。その後、世界を相手に戦っていきます。

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Honda/RVF750

 国内に目を向けると、鈴鹿サーキットで8時間耐久レースが行なわれるようになりました。中でも80年代は熱狂の時代。そのときに活躍したのがRVF750です。RVF750は1984年の全日本ロードレースはもちろん、FIM世界耐久選手権、マン島TTレースで活躍しました。ホモロゲーションモデルも登場し、現在でも高い人気を誇っています。

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Honda/NSR500

 1984年から2002年にかけてのロードレース世界選手権(WGP)を席巻したのがNSRです。その活躍は我が国でレーサーレプリカブームとなり、ロスマンズカラーのNSR250Rは人気を博しました。

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Honda/NSR500V

 NSR500の中でも忘れてはいけないのが、1995年から始まるマイケル・ドゥーハンのロードレース世界選手権5年連続チャンピオンでしょう。レプソル・ホンダカラーは強さの象徴で、この5年間は、すべての年で5割を超える勝率を記録。特に1997年は15戦中12勝の年間最多勝記録をマークしました。

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Honda/RC213V

 そして現在はMotoGPの時代へ。レプソル・ホンダカラーのRC213Vは今もサーキットを駆け抜けています。写真手前のモデルは2013年に加入したマルク・マルケスのマシン。この年のマルケスは、いまだ20歳と若いながらもデビューイヤーで6勝という世界選手権発足後初の快挙を達成。チャンピオンも獲得し、史上最年少記録を樹立しました。

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3階・四輪エリア

 そして四輪のエリアへ。まずは1965年にF1初優勝を果たしたRA272がお出迎え。エンジン、シャーシともにHondaのマシンで、その年の最終戦、メキシコGPでリッキー・ギンザーが1周目にトップに立つと、そのままゴール。チーム監督の中村良夫さんが「Veni,Vidi,Vici(来た、見た、勝った)」とジュリアス・シーザーの戦勝報告そのままに東京へ打電されたのは有名なお話です。

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クーパー/T53クライマックスとHonda/RA271E

 ブースには当時のF1マシンとして、クーパーT53クライマックス(1961年)も展示されていました。クーパーは近代F1の原点といわれるマシンで、HondaはF1参戦にあたり、参考として購入。それはRA271の設計に活かされました。

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スピリット・ホンダ201C

 Hondaは一度、F1から撤退。1983年にスピリット・ホンダ201Cで15年ぶりに復帰します。ドライバーはステファン・ヨハンソンでした。ここから栄光の第二期が始まります。

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マクラーレン・ホンダMP4/4

 Honda F1において、いや日本F1ブームにおいて忘れてはいけないのがマクラーレン・ホンダでしょう。なかでもターボ最終年である1988年の参戦マシンであるMP4/4は、アイルトン・セナとアラン・プロストのタッグで16戦15勝という大記録を樹立。鈴鹿サーキットでセナが初のワールドチャンピオンを決めたのは、当時リアルタイムで見ていた人の記憶に残っていることでしょう。

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ロータス・ホンダ 99T

 2022年、SUPER GTのNakajima Racingでレースクイーン(モデューロ・スマイル)として活動した唯さん。当然、中嶋 悟さんの愛車もチェックです。中嶋さんは1987年、ロータス・ホンダでF1デビュー。日本人初のレギュラードライバーとして、世界と、そしてアクティブ・サスペンションと戦いました。

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マーチ・ホンダ 812

 中嶋さんが1981年の鈴鹿F2選手権で使用したマシン。4戦中2勝をしてシリーズチャンピオンに輝きました。翌年も中嶋さんは3戦中2勝を記録されています。

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Honda/NSX

 1995年、Hondaはル・マン24時間レースにも挑戦しました。高橋国光さん、土屋圭市さん、飯田 章さんのコンビで、日本人チーム初となるGT2クラス優勝を飾りました。

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Honda/NSX

 2000年頃に参戦していた全日本GT選手権のマシンも展示されていました。当時は4チーム5台体制で出場、通算4勝をあげてチームチャンピオンを、道上 龍さんがシリーズチャンピオンを獲得されました。

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ダラーラ DW12 Honda

 2017年に行なわれたインディ500で、佐藤琢磨選手が日本人初の優勝を果たしたマシンも展示。村田晴朗さんが感情のこもった実況を聞きながら「神よ……!」と祈ったのは筆者だけではないハズ!

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ダラーラ DW12 Honda

 佐藤選手は2020年のインディ500でも優勝。パンデミックの影響によって無観客での開催となったレースでした。

◆Hondaファンならゲットしたお土産も充実

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 帰りは1階のミュージアムショップでお買い物が楽しめます。この日はシン・仮面ライダーのグッズも販売されていました。Hondaグッズのほか、モビリティリゾートもてぎグッズもズラリ。

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 唯さんがチョイスしたのはサーキットチョコレート(1200円)。バイクや車の形をした3種類のチョコレートが15個入っています。「カワイイ! 美味しそう!」と乙女の顔でした。

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 館内を回って「Hondaって面白い企業なんですね」と唯さん。そうなんです、だから多くの人が心惹かれるんです。「バイクもクルマも、どちらも世界で戦って勝つってすごいですし、その一方で、生活のためのクルマなども作ってしまう。幅がとても広いんですね」。

 ちなみにミュージアムに並んだクルマの中でイチバン好きなクルマは? と尋ねたところ、NSX-Rだとか。「カッコいい! 乗ってみたいですね」と夢を語りました。

 Power of Dreamsが詰まったホンダコレクションホール。春くらいにリニューアルオープンをするとのことですので、興味がある人は再開を待ちましょう。また不定期ですが、コレクションホールの車両を動かす日があるそうなので、こちらもチェックしたいところです。

◆名車を見たあとはお腹いっぱい食べる

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カフェレストランオーク

 お昼はメインスタンド裏にあるカフェレストラン オークでアメリカンダイニングはいかがでしょう? ということでお邪魔しました。

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OAKクラシックバーガー(1550円、ドリンクセット1800円)

 看板メニューのOAKクラシックバーガーは、100%ビーフとBBQソースのマリアージュが楽しめる逸品。ボリューム満点で、1個でお腹いっぱいになること間違いありません!

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季節限定のスパイス香るチキンジャンバラヤ(1300円、ドリンクセット1550円)

 唯さんがチョイスされたのは、季節限定のチキンジャンバラヤ。スパイシーなライスとグリルチキンを楽しまれていました。

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