■良い点:日常のクレジットカード利用でポイントがたまる
加えて、「Life Statusポイント」は飛行機に搭乗する以外にも貯めることができます。たとえばクレジットカードの「JALカード」で決済すると、利用金額にあわせてマイルが付与されますが、そのマイルが2000マイルになると、「Life Statusポイント」を5ポイントゲットできます。JALの航空券をJALカードで決済すれば、実質5ポイント以上の獲得となるわけです。
また、JALの総合ショッピングモール「JAL Mall」で買い物をするとマイルが付与されるのですが、100マイル貯まるごとに「Life Statusポイント」が1ポイント貯まります。
■悪い点:ポイント連携サービスに期待もJGC到達への道のりは遠い
実は今回の「JAL Life Statusプログラム」が発表される1週間前に、JALは「JAL Pay」というスマートフォン向けのタッチ決済サービスを発表・開始しています。こちらも200円の利用ごとに1マイルが貯まり、500マイルごとに「Life Statusポイント」が1ポイント貯まります。
つまり極端なことを言えば、飛行機に乗らなくても日常生活の支払いだけで「Life Statusポイント」を貯めることができるわけです。とはいえ「JAL Pay」だけで「JGC Three Star」に到達しようとすると、1億5000万円ぶんも決済しなければならないので現実的ではありませんが……。
ちなみに今後は「JALでんき」や「JALふるさと納税」といったサービスでも、「Life Statusポイント」が貯まるようになるとのことです。
マイラーは気落ちせず
自分のペースと予算にあわせた新たな修行の道へ
というわけで、1年で一気に修行をしてJGCに入会というのは絶たれた感じにはなりましたが、逆に数年のスパンで飛行機に乗る以外のサービスも活用しつつ、じっくりとJGCを目指すというのが可能になりました。費用もJALが定期的に開催しているタイムセールで購入すれば、1区画6000円台というのもあるので、自分のペースと予算にあわせてチャレンジできると思います!
ちなみに筆者は、この5年間でJALグループの飛行機に56回ほど搭乗していますが、その間、JALではマイルを貯めておりませんでした。JALを含むワンワールドでの搭乗は、加盟航空会社のカタール航空に貯めていたため、生涯実績としては10年ほど前に乗ったぶんの10ポイントからのスタートとなりそうです。ここから「JGC Three Star」を目指すのは遠いなぁ……。
旅人視点での「JAL Life Statusプログラム」
■改善
・ポイント期限の1年縛りがなくなった
・JGC会員はラウンジ利用+αサービスが受けられる
・過去の獲得ポイントは引き継がれる
・日常のクレジットカード利用でポイントがたまる
■改悪
・飛行機の搭乗だけでJGCになるには、これまでの6倍乗る必要がある
・ポイント連携サービスに期待もJGC到達への道のりは遠い
この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)
世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。
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