週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

飛行機好き&マイラー界をゆるがす大事件

JALプログラム激変。改善点と改悪点をまとめてみた

2023年11月22日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

ステータスによってラウンジ利用の条件と場所が変わる

 特に注目されるのがラウンジ利用の条件で、JALの場合、一番下のステータス「クリスタル」でラウンジを利用するには、貯めたマイルで発行したクーポンが必要になりますが、「サファイア」以上のステータスがあればクーポン不要で自由に入室できます。ちなみに「クリスタル」と「サファイア」が利用できるのは「サクララウンジ」と呼ばれるラウンジです。

JALポイントプログラム

「サファイア」に到達すると、サクララウンジに入室可能に

JALラウンジ

JALの国際線ラウンジといえば「JAL特製オリジナルビーフカレー」が名物。これを食べたいがためにJGCを目指す人もいるとかいないとか

JALラウンジ

「サクララウンジ」と「ファーストクラスラウンジ」があり、ステータスによって入室制限がかけられる

 ステータス上位となる「JGCプレミア」や「ダイヤモンド」に到達した場合は、ファーストクラス利用客向けのハイグレードな「ファーストクラスラウンジ(国際線)」や、「ダイヤモンド・プレミアラウンジ(国内線)」に入室できるようになります。羽田空港なら寿司職人がカウンターで寿司を握ってくれたり、シャンパンを飲んだりしてゆったりと過ごせるラウンジです。また、JALが加盟しているアライアンス「ワンワールド」のステータスにも対応しており、「JMBサファイア」以上のグレードであれば、JAL以外の加盟会社のフライト利用時にも、ラウンジ利用などの各種サービスが受けられます。

 この実績プログラムですが、今回のプログラム改訂以降も、この4つのステータス自体は残ります。

 そして、この流れでもうひとつ大事なポイントとなるのが、クレジットカードと連携した会員サービス「JGC(JALグローバルクラブ)」への入会です。JGCは、JALカードと連携したJALマイレージバンクの上級会員組織のことで、これまでは「サファイア」になれる条件をクリアすると入会することができました。また、一度でもJGCに入会してしまえば、それ以降、1度もJALに搭乗せずとも、ずっと「サファイア」のサービスが維持されるといった大きな魅力がありました。つまり簡単にいえば「毎年50回飛行機に乗らなくても、1年間だけ50回飛行機に乗ってJGCに入会すれば、以降はJALとワンワールド加盟エアラインで、ずっと航空会社指定のラウンジに入れる」ステータスがゲットできたわけです(ただしクレジットカードの契約を破棄/退会した場合はリセットされる)。

 今回の改定で大きく変わったのが、そのJGCへの入会基準です。2024年以降は、「JAL Life Statusプログラム」の新しい条件をクリアする必要があります。

 (次ページ:新しくなった生涯実績プログラムの良い点・悪い点とは)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事