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トラックボール派に朗報! エレコムから新シリーズ「IST」が発売!

2023年11月16日 10時00分更新

◆手首に負担がかかりにくいから長時間使える

 会場内デモンストレーションコーナーの「Microsoft Excel」をISTのマウスで操作してみると、上下左右のスクロールをボールだけではできず、左クリックを維持しながらボールを回転させる必要があることが分かりました。回転するボールなので、ボールだけで上下左右にスクロールをしてしまいますが、これは使って慣れていくしかなさそうです。

 とはいえ、ボールを動かす親指、クリックやホイール操作する人差し指、中指、マウス自体を保持する薬指・小指・手のひらが無理のない姿勢のまま操作できる形状のため、マウス自体を大きく動かす頻度は減りそうです。また、手首に負担がかからない角度を採用したのもエレコムのこだわりポイントの1つ。短時間の試用では疲れがどの程度なのかを検証することはできませんでしたが、長時間でも快適に作業できるとのことです。

エレコム

指をホールドしやすい

エレコム

手前から見ると、独特の形状のほか、傾斜が設けられていることがわかる

エレコム

形状へのこだわりについてもアピールされている

 電源スイッチとペアリングボタン(無線対応モデルのみ)は本体上面にあり、本体を裏返さずに電源スイッチの切り替えをしたり押したり、ペアリングボタンを押したりできるのも作業の効率化に貢献します。その左上には進む・戻るボタンがあり、ウェブブラウザーやフォルダーの操作時に使えます。この位置にあることで、親指をボールから少しずらせば、進む・戻るの操作ができます。

エレコム

ボタンの配置

◆マウス用ソフトで機能の割り当てなどがすぐにできる

 「エレコム マウスアシスタント」と呼ばれるソフトウェアを使えば、機能の割り当てを変更できます。Windows向けのソフトウェアを見ると、スクロール速度の変更のほか、左ボタン、右ボタン、チルトなどへの機能の割り当てが細かく設定できることが分かります。

エレコム

「エレコム マウスアシスタント」(Windows向け)

 iPadOSでもこうした変更はできますが、エレコム マウスアシスタントではなくiPadの設定アプリから行ないます。設定項目への操作手順はやや多いですが、念の為説明しておくと、「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」の順に進み、「デバイス」を選択。ペアリング済みのデバイス名をタップし、「追加のボタンをカスタマイズ」を選択すると、割り当て可能な機能の一覧が表示されます。

エレコム

iPadOSでは設定から機能の割り当てを変更できる

◆有線・無線でラインナップも多く、価格も幅広い

 実勢価格はBluetooth接続に対応する「M-IT10BRBK」と「M-IT10BRWH 」が7480円、Bluetoothかつベアリングに対応するモデル「M-IT11BRBK」と「M-IT11BRWH」が9480円、有線対応の「M-IT10URBK」と「M-IT10URWH」が6480円、有線かつベアリング対応の「M-IT11URBK」「M-IT11URWH」が8480円、USBレシーバーが付属する2.4GHz接続対応の「M-IT10DRBK」と「M-IT10DRWH」が6980円、USBレシーバーが付属する2.4GHz接続かつベアリング対応の「M-IT11DRBK」と「M-IT11DRWH」が8980円です。

エレコム

有線接続に対応するモデルも用意される

 なお、USBレシーバー付きのモデル、Bluetooth接続に対応するモデルは、単三電池1本で駆動。1回の電池交換でUSBレシーバー付きのモデルは最長約2年、Bluetooth接続対応モデルは最長約3年使えるといいます。USB Type-C充電もありですが、ケーブルを接続して充電する頻度や手間を考えると、電池交換式の方が良さそうです。

 交換用パーツとして「交換ボール 36mm」が1580円、「人工ルビーユニット3個入り」が1280円、「ベアリングユニット3個入り」が2380円で別売りされます。発売時期は交換ボール36mmが12月中旬、人工ルビーユニット3個入りとベアリングユニット3個入りが12月上旬です。

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交換用パーツ

■関連サイト

筆者紹介:金子 麟太郎

 

 14歳の頃から、パソコンやタブレットで作曲する。CD制作にも取り組むうちに、機械にも興味を持ち、2016年(20歳)からITに関連する企業を取材し、記事を執筆する活動を始める。

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