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Rapid IPSパネルを採用したAmazon専売の新ラインアップ

安いのに180Hz駆動で発色のいいゲーミングディスプレー「G274F」レビュー

2023年11月17日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 広色域と高速応答の両立は、パネルの特性上なかなか難しかった。よく、発色がいいのはIPSパネル、応答速度が速いのはVAパネルなどと言われ、ゲーマーとしては高速応答を求めるが、クリエイターとしては広色域のディスプレーが欲しい。そのため、それぞれその特性に合ったパネルを採用した製品を購入することが多かった。

 とはいえ、ゲーマーでありクリエイティブな活動をしたい人もいるし、ゲームをよりキレイな映像で楽しみたいという人もいるだろう。そうしたニーズに応えて開発された1つの手法が、Rapid IPSパネルだ。従来のIPSパネルより約4倍速い駆動速度を実現しており、発色がよく応答速度の速いパネルとして、これまでもエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の製品に採用されてきた。

 今回紹介する製品もその1つで、27インチフルHD解像度のゲーミングディスプレー「G274F」が10月26日に発売された。昨年発売のAmazon専売モデル「G2712」の後継で、パネルや性能もアップした本製品を触る機会が得られたので早速レビューしていこう。

応答速度1ms(GTG)で180Hz駆動のRapid IPSパネル

MSIの27インチゲーミングディスプレー「G274F」。スリムベゼル採用なので、複数台並べて利用しても、境目が目立たない

 まずはパネルの性能について見ていこう。27インチのフルHD解像度(1920×1080ドット)で、リフレッシュレートは180Hz、応答速度は1ms(GTG)。色域のカバー率は、sRGBが99%、AdobeRGBが94%、DCI-P3が98%。輝度は250nitでコントラスト比は1000:1、最大表示色が約1670万色。クリエイティブ向けのディスプレーに匹敵する色域を備えている。

 外観は、ゲーミングディスプレーらしいデザインながら、調整機能はチルトのみとコストを抑えた仕様で、設置時に微調整したいのであれば、VESAマウント対応のディスプレーアームを活用するといい。

調整機能はチルト(-5°~20°のみ)。VESAマウントに対応しているので、ディスプレーアームを使うのもあり

 OSDの操作は、スティックタイプのナビキーを採用。MSIの最近の製品は、このタイプが多く、操作性が非常に高い。ゲーミング機能としては、カクつきを抑える同期機能としてNVIDIA G-SYNC Compatibleに対応。暗いシーンでも視認性を高める「ナイトビジョン」機能や黒色を挿入して残像感を抑える「アンチモーションブラー」機能を搭載する。

MSIの定番ナビキー。スティックタイプなので、背面にあっても上下左右への移動がわかりやすく、非常に操作しやすい

暗いシーンを検出して自動的に視認性を高めるAI設定がオススメ

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