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応答速度が早くて発色も良い4K/144Hz対応モデル

RAPID IPSパネルでも価格を抑えたMSIの27インチゲーミングディスプレー「MAG 274UPF」

2023年09月20日 11時30分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 今年1月にレビューしたエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の「Optix MAG281URF」は、27.9インチのRAIPD IPSパネルを採用した4K解像度モデルだったが、発売当初は11万円台と決して安い価格ではなかった。

 そうしたなか、一回り小さい27インチのRAPID IPSパネルを採用し、さらにMAG281URFより広色域で、それでいて価格をグッと抑えたゲーミングディスプレー「MAG 274UPF」を発売。実売価格は7万9800円と、かなり手を出しやすい価格帯まで下げてきた。

 今回はそんな発売されたばかりの本製品をレビューしていきたい。

クリエイティブ作業もこなせる広色域

MSIの27インチゲーミングディスプレー「MAG 274UPF」

 まずは外観から。27インチのフラットタイプで、サイズは613.5×196.5×402.1mm、重量は約6.05kgと意外と軽く横幅も短いので、狭いデスクでも設置しやすいサイズ感。それに加えスイベルが左右45°、チルトが-5°~20°、高さ調整が最大130mmと非常に自由度が高い。さらに、左右90°回転するピボットにも対応し、縦画面での使用も可能だ。

スイベルは左右45°と、かなり調整範囲が広い

チルトは-5°~20°と標準的

高さは最大130mmと調整幅が大きい

ピボットは左右90°に回転可能で、縦画面で2つ並べての利用も可能だ

 パネルは、先述のとおりIPSならではの高画質・広色域を確保しながら、一般的なIPSパネルの約4倍の駆動速度を実現したRAPID IPSを採用。応答速度は1ms(GTG)で、リフレッシュレートは144Hz。残像感が少なく動きの速いゲーミング画面でもクリアに見える。

 色域はsRGBカバー率が99%、AdobeRGBカバー率が97%、DCI-P3カバー率が98%と非常に高く、ゲーミングディスプレーというよりはクリエイティブ向けとしてもそん色ない仕様になっている。

 最大表示色は約10億7300万色で、コントラスト比は1000:1、輝度は400nitとVESAのDisplayHDR 400に対応。メリハリのある映像でリアル感のあるゲームプレイができる。

USB Type-Cは65W出力でノートPCへの給電可能

 ゲーミング機能としては、対応のグラフィックボードと組み合わせることでカクつきやティアリングを抑える「G-SYNC Compatible」に対応。黒を挿入することで残像感を抑える「アンチモーションブラー」機能、暗部を見やすくする「ナイトビジョン」機能を搭載する。

「ナイトビジョン」機能にはAI設定があるので、シーンに合わせて暗部のみ明るくしてくれる

 また、画面のチラつきを抑える「アンチフリッカー」機能や、ブルーライトを低減する「ハードウェアブルーライトカット」機能により、長時間画面を見続けても目を疲れにくくすることもできる。

「ブルーライト低減」機能は、設定が不要のハードウェア機能として持ち、電源が入ると自動的に有効になる。OSDのメニューにある項目「低ブルーライト」は、従来のソフトウェアウェアブルーライトカットになる。

 背面は、LEDイルミネーションもなくMSIのエンブレムが刻まれているシンプルな造り。OSDの操作はスティックタイプのナビキーを採用。これ以上の快適な操作感はない。電源ボタンがないので、映像信号が入力されれば自動的にオンになるスタンバイ状態のため、強制的に画面をオフにしたいというときは、パソコン側で画面スリープにするなどの対処が必要だ。

OSDの操作は、MSI製品定番のナビキーを採用

 インターフェースは、HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4a×1、USB Type-C(DP Alt mode、USB PD)×1、USB 2.0 Type-A(USBハブ)×2、USB 2.0 Type-B(PC接続用)×1、ヘッドホン出力×1が備わっていて、USB Type-Cは65W出力まで対応。ノートPCを接続すれば、ケーブル1本で電源も映像出力も可能となり、モバイルワークとの切り替えもスムーズになる。

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