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AI画像生成が超加速! RTX 4090搭載GPUボックスでノートPCをパワーアップ

2023年11月15日 09時00分更新

文● 松野将太 編集●北村/ASCII
提供: 日本ギガバイト

 昨年から大きく注目度が高まり、今や世界的に大流行しているAI活用のひとつが「画像生成AI」だ。AIは事前に学習した大量のイラスト・写真などのモデルを利用し、使用者は“プロンプト”と呼ばれる命令文や細かなパラメーターなどを調整していくことで、最終的にAIが指定に沿った高度な画像を生成してくれるというもの。ウェブ上から楽しめる手軽な生成AIも出てきているため、すでに自分で試してみたという人も多いはずだ。

 ハードウェアのスペックを求めない画像生成AIもあるが、生成回数に制限がある場合がほとんどなので、じっくり腰を据えて生成を試すなら「Stable Diffusion XL」のようにPCのマシンパワーを活用できる画像生成AIを利用するのがベター。一方で、生成には高いPCスペック、特にGPU性能が強く求められる。基本的には、ゲーミングPCのようにディスクリートGPUを備えるモデルでないと難しいだろう。

 「じゃあ、外付けGPUを使えば生成速度は高速化できるの?」……というのが今回の記事のテーマ。検証用に、NVIDIA製GPUを搭載したゲーミングノートPCとCPU内蔵GPUのみを備えるビジネスノートPCを用意し、それぞれにGIGABYTEのGPUボックス「AORUS RTX 4090 GAMING BOX」(型番:GV-N4090IXEB-24GD)を接続し、Stable Diffusion XLでの画像生成を試してみた。

やりすぎでは? GeForce RTX 4090搭載のGPUボックス
「AORUS RTX 4090 GAMING BOX」

「AORUS RTX 4090 GAMING BOX」。実売価格は39万9000円前後

 「AORUS RTX 4090 GAMING BOX」の最大の特徴は、なんと言ってもデスクトップ版のGeForce RTX 4090を搭載する点だ。本体にThunderbolt 3対応のコネクターがあるノートPCなら利用可能であり、ビジネスノートPCであっても現行最強クラスの超高性能GPUの性能の片鱗を味わえる。あくまでも外付けであるため、実際にGeForce RTX 4090を内蔵したデスクトップPCほどのパフォーマンスは出ない場合もあるが、画像生成AIの利用ではどのような結果が出るかは気になるところだ。

本体天面や側面のカバー・フィルターは取り外しが容易で、メンテナンス性も良好

側面カバーを外した状態。内部には水冷ユニットを装着したGeForce RTX 4090が見える

 本体サイズは172×302×189mm。外観はブラック一色で、ちょっとした小型PCのようなフォルムが印象的だ。内部にはGeForce RTX 4090と冷却システム、電源ユニットなどが配置されているだけで、これ単体では機能しない。ちなみに冷却システムは同社独自の「AORUS WATERFORCE」を採用しており、水冷ブロックと240mmアルミラジエーター、2基の120mm静音ファンの組み合わせでGPUを強力に冷却してくれる。本体側面などに着脱可能なダストフィルターを備え、メンテナンス性にも配慮している。

背面。PCとの接続時には各種インターフェース類も利用できる

 利用時には、背面にある電源コネクタにケーブルを接続し、コンセントから給電しておく必要がある。また、インターフェース類はPC接続用のThunderbolt 3 Type-Cコネクターのほか、有線LANポート、USB 3.2 Gen1×3(Type-A×2、Type-C×1)、DisplayPort 1.4a×3、HDMI 2.1a×1を用意。これらのポートはPCとの接続中に利用可能だ。

 ちなみに「AORUS RTX 4090 GAMING BOX」の実売価格は39万9000円前後。おいそれと手が出せる価格ではないが、選択肢としては他に替えの効くものがほとんどないので、いわゆる“刺さる人には刺さる”製品と言える。

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