最近の液晶ディスプレーは、高解像度よりもハイリフレッシュレートに対応した製品の人気が高い。その背景には、FPSやTPSといった対人ゲームにおいて、1フレームでも多くゲーム画面を映し出すことで有利に立ち回れるといったトレンドが関係している。しかし、ハイリフレッシュレートなモデルは高価になりがちだ。
そんな中、JAPANNEXTはリフレッシュレート165Hzをサポートしながらも、Amazon限定だが1万6980円とクラス最安級の24型フルHD液晶ディスプレー「JN-GT24FHDR165」を発売。貸出機材を用い、ゲーミングディスプレーとしての使い勝手を探ってみた。
リフレッシュレート165Hz・応答速度1msでFPSやTPSにぴったり
JN-GT24FHDR165は駆動方式にTNを採用した、ノングレアタイプの24型液晶ディスプレーだ。解像度はフルHD(1920×1080ドット)をサポートし、最大165Hzのハイリフレッシュレートを実現している。
さらに、応答速度はMPRT時で1ms、オーバードライブ時ではあるがGTGでも1msを実現。瞬時のキャラクター操作が必要とされるFPSやTPSにうってつけの仕様と言える。ただし、MPRT時の1msは、リフレッシュレートが100Hz以上で有効になる点は留意しておきたい。
しかし、TN方式はその仕組み上、視野角が狭くなる傾向にある。JN-GT24FHDR165は水平170度・垂直160度と、さすがに水平・垂直ともに180度近い視野角を誇るIPS方式には見劣りする。
しかし、よほど極端な角度から見ない限りは、実際にゲームをプレイするうえで、色ムラや輝度のバラつきを感じることはなかった。輝度は350cd/m2、コントラストは1000:1で、比較的明暗がクッキリとしている印象。HDR10に対応している点もトピックの1つだ。
また、sRGBカバー率は89%だが、映し出されるゲーム画面は十分鮮明な印象を受けた。色温度は初期設定が「暖色」のようで、白が若干黄色味がかっていたが、気に入らない場合はOSDメニューから「寒色」も選べる。赤緑青の各色について0~100まで1刻みで調節できる「ユーザー設定」もあるので、手動で好みの色合いに調整してもいいだろう。
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