週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

注※これは工具ではなく、調理器具です

シュークリームも潰さず切れる「Toffy電動マルチナイフ」でいろいろ切ってみた

2023年11月13日 18時00分更新

 もうひとつ柔らかいものとして、シュークリーム(いちご)も試してみました。シュー生地部分が少し固めで、包丁で切ろうとすると確実に潰れ、クリームが絞り出されてしまうという悲しいヤツです。

シュー生地が潰れることなく切れました

 海老カツバーガー同様に、力を入れずに下までカットできました。ただし、クリーム部分は粘度が高いため、ブレードにくっついて多少引っ張られてしまいました。

 とはいえ、クリームが絞り出されてしまうといった悲劇は起こらず、満足いく断面です。

 次は食品ではあるものの、食品以外も含まれるものを切ってみました。そう、カップ麺を容器ごと、です。

Toffy電動マルチナイフ

蓋も容器も薄いので、それほど抵抗なく切れました

 麺はバキバキに折れてしまうため、切りクズは確かに多いのですが、手で折った時と比べそこまで多いわけではありません。なにより、カップごとの断面が見えるという、普段見ることがないものを見れたのが楽しいです。

 ちなみにカップを切るのに力はいらないのですが、ブレードの動きに合わせて振動してしまい、ちゃんと押さえておかないと切り進まなかったことは明記しておきます。

 食品外でも柔らかいものは切りやすいのではないか、ということで、工具連載らしくスポンジを切ってみましょう。

Toffy電動マルチナイフ

ハサミやカッターより、断然楽でした

 スポンジはパンと同じく、予想通りサクサクと気持ちよく切れました。ハサミだと断面が歪んでしまいがちですし、カッターだと何度も刃を動かさなければなりませんが、Toffy電動マルチナイフだと、押し当てるだけでほぼ真っすぐに切れます。これは工作にも応用できそうですね。

 もうひとつ、柔らかい素材として発泡スチロールでも試してみました。

 これも切れるだろうと思っていたのですが、残念な結果に。ある程度切れるもののブレードが圧迫で動かなくなり、途中で止まってしまいました。

Toffy電動マルチナイフ

最初は切れますが、途中で止まります

 ある程度ブレードが食い込むと抵抗が高くなり、結果、前後に動かせなくなるようです。発泡スチロールの密度、厚みにもよると思いますが、切れないと思ったほうがいいでしょう。

 発泡スチロールも含め、さらに固いものを切るなら、素直にレシプロソー(木材・パイプ管などを切断する電動工具)を使ったほうがいいですね。

スポンジの加工に可能性を感じた

 ナイフとしてみると、力をかけて切るような固いもの、粘度が高いものには不向き。パンやスポンジのように柔らかいものが得意、というのが、Toffy電動マルチナイフの特性です。

 食品だと柔らかいものが多いため、調理器具としてみると出番が多いのは間違いありません。とくにお店などの商品展示やパーティーなどでキレイな断面を見せたい場合には、大活躍してくれます。

 また、カップ麺を容器ごと切ることはまずないですが、崩れやすいハンバーガーやサンドイッチを梱包紙やパックごと切りたいことは、意外とあります。こういった時に、柔らかめの梱包素材ごと切れるというのは便利に感じるでしょう。

 しかし、工作素材は固いものが多く、工具としてみると出番が限られます。今回試したように、スポンジの加工にはかなり可能性を感じたので、素材次第ではありますが。

 基本的には調理用ですので調理に使い、ハサミなどでは切り難い柔らかい素材の加工が必要な場合には工具にもなる……そんな製品だと言えそうです。

なお、今回試し切りした食品は、食べやすいサイズに切っておいしくいただきました。ごちそうさまでした。

●お気に入りポイント●

・安全性を重視したスイッチ

・スポンジのカットがものすごくしやすい

・充電端子がUSB Type-C

編集部注※「Toffy電動マルチナイフ」の、食品以外での使用を推奨する記事ではありません。食品以外の使用はメーカー保証対象外となりますのでご注意ください。

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事