ジャパンモビリティショーが開催中だ。前身の東京モーターショーのときもそうだが、目玉の展示の多くはコンセプトカーで、いますぐ買えるクルマではないのが残念なところ。本稿はその中でも、いますぐ、もしくは少し先に買えるクルマに焦点を当てた。
◆話題のクルマでは「プレリュード」が買えそう
今回、マツダ「アイコニック SP」、ホンダ「プレリュード」、ニッサン「ハイパーフォース」の3つの注目度が高いが、アイコニック SPとハイパーフォースは完全なコンセプトカーで、このまま出るはずのないクルマ。
デザインのイメージを見せるだけで、もし、説明のままの仕様で登場するとしても、クルマとしての保安基準などの法規対応、実用性、量産できる構造などを落とし込んでいかないといけない。そして、ハイパーフォースはまだ実用化されていない大容量の全固体電池を前提していることからも、完全な未来のためのデザインスケッチということだろう。
以上のことから考えると、ホンダのプレリュードは市販のための設計が備わっていると見てよく、このカタチのクルマが買えると思っていいだろう。
◆トヨタのブースは必見! センチュリー、クラウン、ランクル250が間近で見られる
トヨタブースでは発表済みのクルマの中でも注目のセンチュリー、ランドクルーザー250、クラウン スポーツ、クラウン セダンなどを展示している。
なかでもなかなか見られないものでは、トヨタ・センチュリーのSUVタイプがある。普通のトヨタのディーラーでは展示されることはまずないので、ジャパンモビリティショーは貴重な機会となる。
ランドクルーザー250は発表されたものの発売は来年。それが壇上ではなく平場に置いてある。同時に、復活のランドクルーザー70も置かれている。
さらに、ラインナップ増殖中のクラウンシリーズからは、クラウン スポーツとクラウンセダンを展示している。
また、同時にトヨタ車体のブースでは同社で作っているトヨタのクルマの展示もある。なかでも「VELLFIRE Spacious Lounge CONCEPT」は、ヴェルファイアを贅沢に4人乗りにした豪華仕様。参考出品なので今すぐ買えるわけではないが、ショーでの評判次第では発売もありそうだ。
スイフトの新型や、レヴォーグの追加モデルなどが見られる
ほかにも買える新型車を見回すと、スズキ「スイフト」がある。参考出品で「コンセプト」という名称も付いているが、商品として成り立つでき栄えで、このまま発売と言ってもいいくらいだ。スイフトの新型を待っている人なら、間近でスタイリングなどを確認しておきたい。
またスバルでは、レヴォーグの車高を上げて走破性を高めた「レヴォーグ レイバック」も展示。これはショーの開幕と同時に発表された追加仕様モデルとなる。車高の上がり具合やSUV風にしたディティールを確認できる。
輸入車メーカーはメルセデス・ベンツ、BMW、BYD、ルノー(JAIAブース)が出展。そのほとんどが市販車両の展示となっているため、今買えるクルマばかりだ。
◆トラックも発売が近いモデルが多い
乗用車ではなくユーザーが限られるが、三菱ふそうの大型トラック「スーパーグレート」の新型も展示された。年内発売予定とのこと。主にフロントマスクの変更と安全装備やエンジン種類の追加などが行なわれたものだ。
キャンピングカーのコーナーも必見
注目の車中泊といえばキャンピングカー。今回は日本RV協会の協力でキャンピングカーのコーナーを設け、実際に売られているモデルを含め、多数取り揃えている。
タイプもバンがベースのクルマから、トラック、軽自動車ベース、トレーラータイプ、さらにはシャシーから完全に作り上げるフルコンのタイプまで多数。キャンピングカーを検討してみたいが、どこから選んだらいいか分からないという人も、これだけ揃っている現物を見れば、欲しいクルマ、必要なクルマを絞っていくこともできそうだ。
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