週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

テーマは「新たな飛躍に向けてアジャストステージに入ったゲーム産業」

ゲーム産業は復調の気配が――浜村弘一氏の“ゲーム産業の現状と展望 2023年秋季”をレポート

2023年11月07日 11時00分更新

 ほかにもメタバースやeスポーツについても浜村氏は触れた。メタバースには欠かせないVR/AR機器としてMeta Quest 3やApple Vision Proを例として挙げた。

 メタバースについては、「Roblox」がPS5/PS4向けのサービスを発表したことを紹介。また、『フォートナイト』のクリエイティブモードを利用した施策も紹介した。

 企業がメタバースを利用して広告展開していくなど、ゲームの民主化2.0が進んでいると浜村氏は語った。

 eスポーツは、個人だけでなく、国の正式採用が多くなってきたという。代表的なのが、9月から杭州で行なわれた第19回アジア競技大会。

 また、オリンピックのIOCがeスポーツ委員会を設置。すでに大会も始めている。そんなか、日本政府も重い腰をようやく上げたという。

 今後の注目となるのは、2024年のパリオリンピックと、その次の2028年のロサンゼルスオリンピックだろうと浜村氏は予想した。

 日本国内でもeスポーツ市場の規模が上がってきそうな予想がたっているとのこと。各社の取り組みや、盲目のプレイヤーがEVO2023の予選で勝利したことを例に、浜村氏はeスポーツを通じて、ゲームをする人口はどんどん増えていくだろうと推察した。

 最後に浜村氏はゲーム市場の流れを振り返りつつ、現在は多種多様な方法で作品をどこでも楽しめる時代が到来したと語った。そのなかでユーザーに選んでもらうには、「ここだけ」にしかない仕掛けが必要になるのでは、とも推察。

 各メーカーは、新作を出すだけでなく、タイトルとともにその先のユーザーを育てていく新たな時代になったと浜村氏。そのなかで日本では、PS5の普及や新規タイトルの発売、新規プラットフォームの登場などでゲーム産業の復調の気配がますます大きくなるだろうと希望を持って語り、会は終了した。

※参考資料提供:アスキー総合研究所

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう