アップル、3nmプロセスで製造した「Apple M3」発表! ProとMaxはCPUのコア数も増加
アップルは、3nmプロセスで作られたものとしては初のPC向けプロセッサ「Apple M3」シリーズを発表した。「M3」「M3 Pro」「M3 Max」の3タイプがあり、MacBook Pro/iMacの新製品に早速搭載されている。
衝撃を生んだAppleシリコンも3世代目に
3nmプロセスの採用で性能面は新たなステージに
2020年に登場し、圧倒的な処理性能と省電力性能で大きな衝撃を呼んだAppleシリコン「Apple M1」。第3世代のM3では、TSMCの3nmプロセスを採用することでさらに大きく進歩した。
特にGPUについては、Dynamic Cachingと呼ばれる新技術を採用。リアルタイムでそれぞれのタスクに必要な量のメモリを割り当てることで、GPUの平均使用率を向上し、負荷の高いアプリやゲームのパフォーマンスが上がるとする。また、iPhone 15 Proシリーズ用の「A17 Pro」に続いて、ハードウェアレイトレーシングにも対応した。レンダリング性能はM1と比べて、最大2.5倍の性能を持つとともに、M1と同じ性能を出すのに約半分の電力消費で済むとしている。
CPUも強化されている、M1との比較で高性能コアは最大30%、高効率コアは最大50%高速化。M3は4コア+4コアの8コアだが、M3 Proは6コア+6コアの12コア、M3 Proは12コア+4コアの16コアとコア数も増加している。
AIとメディアエンジンも同様に強化。Neural EngineはM1より最大60%強化。メディアエンジンは新たにAV1デコードをサポートすることで、ストリーミング動画視聴時のバッテリー駆動時間が長くなったとしている。
3モデルのそれぞれのスペックだが、M3はトランジスタ数250億個(M2は200億個)でGPUは10コアで、最大24GBメモリ。M3 Proはトランジスタ数370億個でGPUは18コア、メモリはM2 Proの最大32GBから最大36GBに増加。M3 Maxはトランジスタ数920億個で40GPU。こちらもメモリはM2 Maxの最大96GBから最大128GBに増加している。
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