NTTドコモ完全子会社で業界の信頼失ったのが失敗だった
今振り返ってみれば、やはり、2020年のNTTによるNTTドコモの完全子会社化を拙速に実行してしまったことで、業界からの信頼感を一気に失ってしまったのが失敗だっただろう。
当時もNTTによるNTTドコモの完全子会社化に対して疑問を投げ返る声があったが、NTTとしては「法制度上の問題はないと受け止めている」(NTTの澤田純社長、当時)として、TOBを強行してしまった。
本来であれば、もっと総務省もしっかりと議論する場を設け、関係各所が納得するカタチでTOBに移行すれば良かったが、あまりにしれっと完全子会社化してしまったものだから、高橋社長や宮川社長とすれば「口約束なんて信じられない。今度こそは阻止しないと」と、腕をまくり上げているのだろう。
実は今回のNTT法についても、自民党のプロジェクトチームは11月中に提言のとりまとめをする計画で、党内の意見集約にかかっている。
もはや、競合3社に残された時間は限られているのだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう