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【先行レビュー】音系AI機能強化「Pixel 8 Pro/Pixel 8」選ぶ理由

2023年10月12日 02時00分更新

テーマやキーワードを決定すると、AIが壁紙を自動生成。結果に満足が行かなければ「ひらめきがほしい」をタップすると違うイメージを即座につくってくれます

「AI壁紙」にいきなり感動!

 今回試用したPixel 8シリーズのセットアップを済ませた直後、筆者が最初に感動した新しいAI機能は「AI壁紙」です。

 正直に言って、筆者はPixelシリーズの壁紙にいつも不満を感じていたので、自分で撮影した写真を使っていました。AI壁紙はひと味違いました。これは飽きがきません。毎日壁紙を新しくしてしまいます。

 壁紙の設定から「AI壁紙」を開いて、最初に「テーマ」を決めます。テーマを「X線」にして、次に「色」と「モチーフ」を選ぶと10秒前後で壁紙画像が生成されます。画像が好みに合わなければ「ひらめきがほしい」をタップすると、テーマをキープしたまま、ほかの色やモチーフの壁紙を次々に生成してくれます。今のところ同じ壁紙が繰り返し生成されることはありません。壁紙の色に合うアイコンとテキストなど、システムカラーは自動で統一されます。

写真をAIで遊ぶ「ベストテイク」と「編集マジック」

 Tensorチップを搭載するPixelシリーズの醍醐味である、AIによるフォト編集の機能も試しました。新しい機能は「ベストテイク」と「編集マジック」のふたつです。

 ベストテイクは同じ人物、または5〜6名前後までの人物のグループを撮影した写真から人の顔を認識して、目つぶりや変顔の表情を差し替えるという機能です。加工した写真はベストテイク写真として生成して、フォトアプリに書き出せます。これからPixel 8シリーズによるグループ写真撮影は、その場で何枚かシャッターを切っておけば、後から全員がベストな表情で写っている写真がつくれるので安心です。

フォトアプリの「ツール」に新設された「ベストテイク」。近似する写真の顔画像を認識して1枚のベストショットを合成します

 編集マジックは、写真に写り込んでしまった不要な被写体を消す「消しゴムマジック」のほかに、空の色をビビッドにしたり、黄昏時のあかね色に差し替える編集加工がPixelスマホ単体で遊べる機能です。花壇の写真をアニメ絵風に加工して壁紙にしたり、工夫次第で色んな楽しみ方ができると思います。

編集マジックを選択すると写真の被写体に合わせて加工メニューを表示。青空を強調したり、マジックアワーの夕焼け空に変換して楽しめます

 なお、ベストテイクと編集マジックは、どちらの機能もPixel 8シリーズ以外で撮影した静止画の加工に対応しています。昔に撮影して満足できなかったグループ写真も、顔画像を差し替えられるデータとまとめて残っていれば、ベストテイクでいい感じの写真として復活させるチャンス到来です。

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