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弱すぎず強すぎない、まさに絶妙なバランス

PC自作に最適! 指3本でギリ止められる"弱さ"がむしろ強みになる「充電ミニドライバー EZ1D11」

2023年09月04日 18時00分更新

ビットは対辺6.35mmで汎用品が使える

 ビットの取り付け方は簡単で、先端のビットロック部を引き上げてから、ビットを挿し込むだけ。手を離せば、ビットが固定されます。外す場合はこの逆で、ビットロック部を引き上げてビットを引き抜くだけです。

ワンタッチでビットの着脱が可能

 長短2種類のビットが付属していますが、どちらもプラスでサイズはPH2のみ。対辺6.35mmの汎用品が使用できるので、必要なビットは別途入手する必要があります。複数のサイズや種類のセットを1つ持っておくと便利です。

右の付属ビットだと1種類しか回せないので、別途用意しましょう

 充電端子はUSB Type-Cとなっていますが、5V充電ということもあってType-A/Cケーブルが付属しています。充電器は付属していませんが、ご家庭にある普通のUSB充電器で大丈夫です。

 なお、USB Type-Cの充電器では充電できないことがあるため、Type-C/Cケーブルを使いたい場合は注意が必要です。基本的に、USB Type-Aの出力がある充電器を使うようにしたほうがいいでしょう。もちろん、モバイルバッテリーからも充電できます。

充電はUSB Type-A出力のある充電器が無難

 本体の充電状態表示ランプは、充電中は赤、充電完了時は緑に点灯。赤点滅だと電池切れです。充電している間はボタンを押しても回転せず、利用できないので、赤点滅になったらなるべく早く充電しましょう。

赤く光っているので、充電中です

手締めであればしっかり回せる

 0.4N・mのトルクでどのくらいネジを回せるか、2×4材の端材と4.5mmのタッピングネジで試してみましたが……先端が少し刺さった程度。直接指でネジを回して外せるくらいしか入りませんでした。

ネジを外して深さを確認。ほぼ入ってません

 ここまで力が弱いと失望する人もいるかもしれませんが、何度も言うように、これはEZ1D11の強み。いくつかプラスチック筐体へのタッピングネジ止めを試してみましたが、ちょうどいいところで止まってくれるため、ネジ穴を壊してしまう不安はありませんでした。

 機器の分解修理、趣味の工作なんかに使うのであれば、弱すぎず強すぎない、まさに絶妙なバランスといえるでしょう。

 もちろん、何度も締め外しを繰り返してしまえばガバガバになり、最後はネジ穴を壊してしまうと思いますが、それはプラスチック側の問題です。ちゃんとナットが入っている、もしくは、ネジを切ってある金属筐体のケースであれば、気にすることなく電動で最後まで締められます。

 また、回転数が高いので、長いネジにナットを通すといった場合の時間短縮にも使えます。手回しでは地味に面倒くさい作業なので、かなり楽になるハズ。

長いネジにナットを入れる、みたいなのは得意分野

 もうひとつトルクが低くてよかったのは、最後まで締めつけても手首をグリッとねじられないこと。電動ドライバーは手で掴んでいるため、トルクが高いとその力で手首をねじられてしまい、下手をすると痛めてしまうんですよね。その点、EZ1D11はそもそもトルクが低いので、心配無用。力の弱い女性や子供でも比較的安心して使えます。

 なお、低い低いと言っていますが、あくまでトルクが低いのは電動時の話。手動での最大耐久トルクは8.0N・mと結構高く、手締めであれば、かなりキツク締められます。軽く回る範囲は電動を使い、最後は手で締めるという使い方であれば、利用範囲はかなり広がります。

 自作PCや機械類のメンテナンス、ジャンク品いじりなどでドライバーを使う機会が多いのであれば、かなり便利に使えるのではないでしょうか。

●お気に入りポイント●

・低めのトルクで締め過ぎない

・ボタンを離すとピタッと回転が止まる

・手首がねじられない

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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