第10回
やっとクランク付き携帯ゲーム機「Playdate」が4ヵ月待ちになりました
携帯ゲーム機には「ピコピコ」とチープであってほしい
2023年09月01日 18時00分更新
どんなゲームが遊べる?
「Playdate」はちょっと変わった方法でゲームを提供しています。「Playdate」をセットアップすると毎週2本のゲームが12週間ワイヤレスネットワーク経由で配信され、全部で24本のゲームを遊べるのです。一度にまとめて配信しないというのが面白い試みですよね。この24本のゲームは無料で遊べるので、「Playdate」の199ドルという価格は決して高くないと思います。
まとめてゲームがインストールされてしまうと、目移りして特定のゲームしか遊ばない……なんてことになりかねません。毎週2本とユーザーをじらすのはうまい演出だなと思います
©Panic Playdate is a registered trademark of Panic
個人的に強く推したいゲームは、時間操作系アクションゲーム「Crankin’s Time Travel Adventure」と、サーフィンゲーム「Whitewater Wipeout」。どちらもクランクのみで操作するゲームで、他プラットフォームに移植される可能性は皆無でしょう。「Crankin’s Time Travel Adventure」は後半非常に難易度が高いのですが、「Playdate」を手に入れたらぜひプレイしてほしいゲームです。
「Crankin’s Time Travel Adventure」は「塊魂」の高橋慶太氏が手がけた作品。クランクで主人公のロボットの時間を進めていき、敵キャラとの衝突を回避していきます。主人公の時間はクランクで前後に操作できますが、敵キャラの動きは止まらないという、バレットタイム系ゲームの常識を覆した作品です
©Panic Playdate is a registered trademark of Panic
「Whitewater Wipeout」は「California Games」の「Surfing」を彷彿とさせるサーフィンゲーム。クランクでスラロームを繰り返して速度を上げていき、ジャンプしたときにはクランクを高速回転させてハイスコアを狙います。非常に面白いゲームなのですが、クランクの寿命を縮めてしまうのではちょっと心配になります。優しく回転させましょう
©Panic Playdate is a registered trademark of Panic
そして現在は、待望のアプリストアがスタートし、「Catalog」から新作ゲームを購入可能となりました。価格帯は2~12ドル+税とお手頃。スマホゲームを購入する感覚でカジュアルに遊べますね。
最も高価なゲームは12ドル(約1760円)+税でしたが、ほとんどのゲームは2~5ドル(約290円〜約730円)+税で販売されています
©Panic Playdate is a registered trademark of Panic
懐かしくも新しい携帯ゲーム機として
非常に満足感の高い1台
さて毎度恒例の主観的評価ですが、エモ度は100点満点中100点、レトロ度は100点満点中95点です。「Playdate」はとにかくデザインが可愛く、クランクをくるくる回す操作が楽しすぎ。またリアル手のひらサイズのボディーが絶妙なんですよね。エモ度は文句なしの100点です。
レトロ度については5点マイナスしましたが、これは個人的趣味によるマイナス。イエローボディーは非常にプリティですが、レトロ携帯ゲーム機でお約束のスケルトンモデルがぜひほしいところです。もしスケルトンモデルが発売されたら、レトロ度も100点に更新したいと思います。
2022年4月に出荷が開始されたものの、「Playdate」で検索すると「Playdate 買えない」、「Playdate いつ届く」なんて表示されるほど品不足が続いていました。しかし、前述のとおり現時点では年内に到着するぐらいに出荷状況は改善されたようです。4ヵ月ぐらいであれば待てますよね。レトロな見た目ながら、クランクという新たな要素を採用した「Playdate」は、懐かしくも新しい携帯ゲーム機として非常に満足感の高い1台です!
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