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ビジネスに適した16:10液晶、13.3型では初のブロンズ筐体も選べる

2023年版「VAIO S13」最速検証、ビジネスPCのベストバランスを

2023年08月29日 10時00分更新

性能をチェックしてみた

 ここからは、今回お借りした下記の構成のモデルを使い、各種ベンチマークテストを実行した。計測にあたっては、電源モードを「パフォーマンス優先」とし、電源を接続して実行している。なお、お借りした製品は開発バージョンであるため製品版では違う結果になる可能性もあることをご了承願いたい。

 まずは、CPU性能を測る「Cinebench R23」から。計測はデフォルトの10分回したときのスコアとした。

「Cinebench R23」の結果

 結果は、マルチコアで6648pts、シングルコアで1762ptsと、マルチコアで7000ptsに届かなかったものの、12スレッドの実力を発揮していると言える。

 続いて、アプリを実行したときの性能を測る「PCMark 10」を実行。

「PCMark 10」の結果

 結果は、5491と5500に迫る値となった。細かく見てみるとアプリの起動時間を計測する「Apps Score」が13698と高いスコアを出し全体を押し上げていて、「Essentials」で10373、「Productivity」が7007、「Digital Content Creation」が6183となっている。

 またCPU内蔵GPUだが、3DCG性能を計測する「3DMark」も行なった。軽めの「Night Raid」とそこそこ軽い「Fire Strike」の2つを実行している。

「3DMark」の結果

 結果は、Night Raidで15376、Fire Strikeで4364と健闘している。軽めの3DCGゲームなら、設定次第で楽しめそうだ。

 そこで、軽めのゲーム「ドラゴンクエストX ベンチマークテスト」を実行。グラフィック設定を「最高品質」と「標準品質」の2種類、解像度はフルHDでフルスクリーン表示にして計測している。

「ドラゴンクエストX ベンチマークテスト」の結果

 結果は、「標準画質」で10472と「非常に快適」評価、「最高画質」で9616と「とても快適」評価だった。標準画質であれば問題なく快適にプレイできそうだ。

 もう1つ、そこそこ軽い「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」も実行してみた。グラフィック設定は、「高品質(ノートPC)」、「標準品質(ノートPC)」の2種類で、解像度はフルHDのフルスクリーン表示で計測している。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

 結果は、標準品質(ノートPC)で7067と「やや快適」評価、高品質(ノートPC)で5268と「普通」評価だった。流石に厳しくさらにグラフィック設定を見直す必要がある。

 最後にバッテリーベンチ「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行した。電源の設定を「標準」とし、バッテリー節約設定を「オフ」、画面の輝度を20%にして計測している。

「PCMark 10 Modern Office Battery Life」の結果

 結果は、12時間52分と13時間近くバッテリーが持った。アプリを実行したときのバッテリーベンチなので、実際に使ったときに近い結果が得られるので、この結果は心強い。これなら1日外出しても電源アダプターを持ち歩く必要なないだろう。

ACアダプターはコンパクトサイズだが、持ち歩くとなるとかさばってしまう

モバイルワークをこなせるバランスの取れたマシン

180度に開くのもVAIO SX14と同じ。もちろん画面は反転可能だ

 VAIO S13を実際に使ってみたが、画面が縦方向に長い優位性と、幅が狭くなって収納もより楽になったことで、モバイルワークをこなすにはちょうどいいサイズ感だ。バッテリーの持ちもいいので、外出時の荷物も軽減できるのも嬉しい。

 価格はVAIOストアでの購入で15万9800円から。VAIOストアで購入すると3年延長サポートが付き、各種キャンペーンや新規会員登録クーポンなどもあるのでお得に買える。ただし、今回のモデルはカスタマイズの組み合わせが限られており、例えばLTE搭載を選択するとブロンズカラーが選択できないなど一部制約もある。

 筆者的にはブロンズカラーのモデルが欲しいところだが、ここは性能重視してCore i7に16GBメモリー、512GBストレージ、LTE搭載してモバイルワークとして活用したい。購入時に組み合わせを試行錯誤し、予算にあった最適な買い物をしてほしい。

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