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ソニー「1000X」のワイヤレスイヤホン新旧モデル比較! 買い増しもアリだ

2023年08月18日 19時00分更新

新機能のヘッドジェスチャー。頭の動作だけで通話着信の受話・拒否が選択できます

新旧モデル聴き比べ【その5】
新機能の追加

 M5の5つめの進化は「たくさんの新機能」が追加されたことです。

 代表的なものを挙げると、ひとつはヘッドトラッキング機能です。一部のAndroidスマホとM5を組み合わせたうえで、YouTubeやNetflixのマルチチャンネルコンテンツ、あるはソニーの360 Reality Audioのコンテンツを再生した時にヘッドトラッキング機能が使えるようになります。ユーザーが顔の向きを変えてもコンテンツの音があるべき位置に定位したまま聞こえるので、いっそう深い没入感が得られます。

 しかし、iPhoneとAirPodsシリーズによる「空間オーディオのヘッドトラッキング対応」に比べると、体験できるスマホとコンテンツとの組み合わせがまだ限られているのが現状です。

 ほかにもM5には電話の着信に対して、頭を縦横に動かす動作で受話・着信拒否を操作できる「ヘッドジェスチャー」機能が新しく加わります。また、ゲーム音声の低遅延リスニングなど様々なメリットが得られるBluetoothオーディオの新世代規格「LE Audio」にも対応します。

音楽を再生しながら、好みの音のバランスをアプリから探せる「ファインド・ユア・イコライザー」。ソニーのHeadphones Connectに対応するワイヤレスヘッドホン・イヤホンにも徐々に展開を予定しています

 M5の本体はIPX4相当の防滴仕様なので、ワークアウトで汗をかいたり、雨の日やキッチンで料理をしながら水濡れを気にすることなく使えます。Qiによるワイヤレス充電対応や、本体を小型化しながらM4と同等のバッテリー性能を実現したことなど、M4に対する5500円の価格アップが控えめに感じられるほどにM5は満足度の高いワイヤレスイヤホンであると筆者は思います。既にM4を愛用している方も、M5の進化に触れると新しいモデルを買い増ししたくなるはずです。

 次回はWF-1000XM5を他社製品のライバルと比較します。

 
製品ジャンル ワイヤレスイヤホン
ブランド ソニー
製品名 WF-1000XM5 WF-1000XM4
直販価格 4万1800円 生産完了(3万6300円 ※2023日8月時点)
形式 密閉 密閉
ドライバー 8.4mm口径 ダイナミック型 6mm口径 ダイナミック型
Bluetooth LDAC/AAC/SBC/LC3 LDAC/AAC/SBC
連続再生時間 約24時間 約24時間
質量 約5.9kg(イヤホン)、約39g(充電ケース) 約7.3kg(イヤホン)、約41g(充電ケース)
 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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