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折りたたみとカメラモデル強化でOPPOのシンボルカラーは脱グリーン!?

2023年08月16日 12時00分更新

OPPO

フォルダブル(折りたたみ)市場でも存在感を高めるOPPO

メーカーの象徴であるコーポレートカラー
OPPOのグリーンに変化が生じている

 スマートフォンメーカーは各社独自のコーポレートカラー、シンボルカラーを持っています。古くはノキアのNokia Blue、近年ならシャオミはオレンジ色を使います。ほかのメーカーを見るとOPPOはグリーン、vivoはブルー、realmeはイエロー、OnePlusはレッドなど。中国や東南アジアの家電量販店に行くと、遠目から各カラーのサインを見れば、どのメーカーがどの場所にあるかがわかります。

OPPO

タイのスマホ量販店。ディスプレイ台にOPPOはグリーン、vivoはブルーのライトが光る

 OPPOのグリーンはスマートフォンの電源ボタンにも緑色のラインを入れているなど、企業カラーとして根強く引き継がれています。

OPPO

3月に発売された「OPPO Find X6 Pro」。電源ボタン部分に注目

 ところが最近になってOPPOのウェブサイトを見ると、以前は見られたグリーンのロゴや背景が見られなくなっています。ページデザインはモノトーンをベースにした落ち着いた印象に変わりました。

OPPO

OPPOシンガポールのウェブサイト。多国もほぼ同じ

 5月に中国・深センを訪問したときは、OPPOの店舗はロゴが緑色。OPPOの店だなと、色を見るだけでもわかったものです。

OPPO

2023年5月、深センのOPPOストア

 ところが6月にクアラルンプールで立ち寄ったOPPOの店舗は、当時の最新モデル「Reno8」シリーズの「8」の文字にグリーンがある程度で、店舗カラーに同色は使われていないことに、今になって気が付きました。

OPPO

6月のクアラルンプールのOPPOストア

 実はその時に見たAシリーズも指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンに緑のラインはありません。日本モデルもたとえば「Reno7 A」にもやはりラインはなし。これはエントリーモデルだからかもしれませんが、OPPOの「脱・グリーン」は少しずつ進んでいるのかも。

OPPO

OPPO A98 5Gの電源ボタン部分には緑ラインがない

 2022年7月にOPPOは東南アジアで「Reno10」シリーズの発表会を行ないましたが、会場の雰囲気もやはりモノトーン中心でした。

OPPO

クアラルンプールで行なわれたReno10シリーズ発表会の会場

 気になってReno10 Proの電源ボタンをチェックしてみると、まだ緑ラインは健在。コスト引き下げが厳しいエントリー系はラインをなくし、上位モデルにはまだ残しているのでしょうか? 次の「Find」シリーズの電源ボタンがどうなるのか気になります。

OPPO

OPPO Reno10 Proの電源ボタン

 OPPOでもう1つ気になるのはマスコットキャラクターの「Ollie(オーリー)」。日本では「オッポちゃん」と呼び名は変わります。OPPOのイベントなどに登場する人気キャラで、若い世代に親しまれるようにと誕生したキャラクター。今後コーポレートカラーをグリーンからモノトーンに変更する中で、Ollieも引退してしまうのではないかと気がかりです。幸いなことにクアラルンプールの展示会場にはOllieの着ぐるみが登場、フィギュアも配られるなどまだまだ活躍中でした。

OPPO

発表会で場を盛り上げたOllieの着ぐるみ

OPPO

フィギュアも配られた

 OPPOのスマートフォン事業はグローバルでサムスン、アップル、シャオミの後の4位・5位の位置を常にキープしています。ここ数年ハイエンドモデルの弱さが気になっていましたが、Find X6 Proが登場時DxOMarkで1位になり、カメラ技術の高さがグローバルで認められています。一方、中国では縦折りスマートフォン「Find N2 Flip」が折りたたみモデルの中で爆発的なヒット製品になっています。コーポレートカラーを若さ溢れるグリーンから脱却して、次世代製品へとつないでいくのか? そして日本でもFind N2 Flipあたりを出してほしいものですね。

OPPO

中国で最も売れてる折りたたみはFind N2 Flipだ

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