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コロナ禍を経て移動活性化、次世代に向かうGoogleマップ

【独占取材】Googleマップは「東京ファースト」な地図作りだった(西田宗千佳)

Googleマップ担当バイスプレジデントのミリアム・ダニエルズ氏

 皆が外に出るようになり、再び「地図サービス」のお世話になる機会も増えてきた。そんな中で、グーグルはどんな変化を感じ、機能の充実を図ろうとしているのだろうか? 担当者に聞いた。

 話をうかがったのは、Googleマップ担当バイスプレジデントのミリアム・ダニエルズ氏。それに加え、日本独自の状況については、グーグル シニア エンジニアリング マネージャーの後藤正徳氏に補足をお願いした。

屋内対策など「東京ファースト」な地図作りも

 グーグルは長い時間をかけて地図情報の整備をしてきた。もちろん、道路や建物などの情報更新については、今も日々、変化に合わせた改訂が続けられている。

 中でも近年力を入れているのが、いわゆる「ライブビュー」と、その屋内対応だ。

 「1年前、私が東京に来た時、日本のスタッフから“ある問題”を出されたんです。『東京駅の地下にある、玩具店が集まっているエリアに行きなさい』って。屋内に入ると、本当にわかりにくかったですね(苦笑)。でも、屋内ライブビューを使って徒歩ナビゲーションをすれば、簡単にたどり着けます」(ダニエルズ氏)

目的地への方向をAIとARを使用してスマートフォンの画面に示す「ライブビュー」。屋内ライブビューは2021年に東京、米国、チューリッヒから開始した

 この部分については、特に「日本での開発」が重視されているという。

 「屋内ライブビューについては、特に日本・東京にきて開発テストをしていました。だから、“海外で技術ができてから日本に持ってくる……”とは必ずしも言えないんです。まず東京をファースト・プライオリティとして開発が進んでいます。東京の乗換案内だとか東京の屋内対応などが開発の必須条件に入っているので、なにかこれから『日本向けに強化』という話ではないです。最初から東京がベースの1つなんです。要は『Tokyo First』ということなんですが」(後藤氏)

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