ゲーミング系のパソコン(PC)というと、中身が見えるPCケースでLEDイルミネーションがギラギラしている印象が強い。筆者もその手の魅せる系PCが大好きで、今まで組んできた自作PCは、ほぼ中身が見えるPCケースを使って構築してきた。
これまで、PCパーツ類はブラック系が主流で、PCを組むとまるで闇の中にLEDイルミネーションがボワッと輝いているといったイメージだった。ところが最近は女性ゲーマーも増えた影響もあってか、女性が好むホワイト系パーツが続々と登場し、ホワイト一色の明るいイメージの中で、カラフルなLEDイルミネーションが光り輝くという魅せ方がトレンドとなっている。
筆者も次にPCを組むなら、絶対ホワイトで統一するぞと心に決めていたのだが、白いパーツが多いASRockの「Steel Legend」シリーズに最新のビデオカードも追加されているので、「Steel Legend」シリーズをベースにコスパの良いオススメな白PC自作構成を検討してみた。
白パーツで統一したいならSteel Legendブランドで決まり!
まずは、今回使用するパーツの一覧は以下の通りだ。PCケースはもちろん、マザーボードやビデオカード、CPUクーラー、メモリー、電源にいたるまでホワイト系で統一している。色を重視したところもあり、多少高く付いたところもあるが、合計の価格はゲーミングPCの一般的な目安となる20万円を少し超える範囲に収まる構成にしている。
パーツ名 | 製品名 | 価格 |
---|---|---|
マザーボード | ASRock「B650E Steel Legend WiFi」 | 4万4800円前後 |
ビデオカード | ASRock「Radeon RX 6650 XT Steel Legend 8GB OC」 | 3万8800円前後 |
CPU | AMD「Ryzen 7 7700X」(8コア/16スレッド、最大5.4GHz) | 5万5000円前後 |
CPUクーラー | DEEPCOOL「LS520 WH」 | 1万6100円前後 |
メモリー | CORSAIR「CMH32GX5M2B5200C40W」(16GB×2、DDR5-5600) | 1万7200円前後 |
ストレージ | Western Digital「WD_Black SN770」(1TB M.2 SSD) | 9600円前後 |
電源 | CORSAIR「RM850 White」 | 2万400円前後 |
PCケース | CORSAIR「4000D Airflow Tempered Glass CC-9011201-WW」 | 1万3000円前後 |
- | - | 合計21万4900円 |
では1製品ずつ、使用したパーツを簡単に紹介していこう。
マザーボード:ASRock「B650E Steel Legend WiFi」
マザーボードはASRockの高耐久シリーズではおなじみの「Steel Legend」シリーズで、ヒートシンクなどがホワイト系の「B650E Steel Legend WiFi」をチョイス。AMD Ryzen 7000シリーズのCPUに対応し、16+2+1電源フェーズ設計でCPUへ安定した電力供給が可能。対応メモリーはDDR5で最大6600MHzまでオーバークロックでき、PCIe 5.0対応のM.2 SSDやビデオカードが利用できる。
無線LANは最新のWi-Fi 6Eに対応し、さらに2.5Gbpsの有線LANポートも搭載。USB 3.2 Gen2x2 Type-Cに対応したコネクターも用意されていて、ケース側のUSB Type-C端子で最大20Gbpsの転送速度が利用できる。
ビデオカード:ASRock「Radeon RX 6650 XT Steel Legend 8GB OC」
ビデオカードはマザーボードと同じくSteel Legendシリーズの「Radeon RX 6650 XT」チップを採用したモデルを採用。チップセットとしては、約1年前に登場したRDNA 2のリフレッシュモデルだが、「Radeon RX 6650 XT Steel Legend 8GB OC」はSteel Legendブランドのビデオカードとしては、第2弾の最新モデルで後述するRadeon RX 7600 XTよりも価格を抑えたい人向け。
ゲームクロックは2447MHz、ブーストクロックは最大2669MHz。8GB GDDR6を搭載し、PCIe 4.0に対応。3連ファンにはPolychrome SYNCに対応したLEDを内蔵し、効率的な冷却とカラフルな照明演出が望める。最大8K解像度の出力が可能で、DisplayPort 1.4 ×3、HDMI 2.1 VRR×1のインターフェースを備える。PCゲームをフルHDで快適に楽しめるスペックは有し、それでいて白パーツと合わせたい人にオススメな1台だ。
WQHD以上でゲームを遊びたい人にはコレ!
Radeon RX 6650 XTより高い性能を持って、WQHD以上でのゲームプレイも狙いたい。また、AV1エンコードにも対応し、ゲームの実況配信もしたい人には「Radeon RX 7600 Steel Legend 8GB OC」や「Radeon RX 7900 XTX Taichi White 24GB OC」の購入も検討しよう。
前者はRadeon RX 6650 XTのチップよりも、やや高い性能を発揮する最新の「Radeon RX 7600」チップセットを採用した、Steel Legendブランドでは初のビデオカード。ゲームクロックは2510MHz、ブーストクロックは最大2680 MHz。24GB GDDR6を搭載し、3連ファンにLEDを内蔵しているのはRadeon RX 6650と同様だ。実売価格は4万6600円前後。
一方、後者はゲームクロック2510MHz、ブーストクロック最大2680MHzのRadeon RX 7900 XTXを採用したTaichiブランドのビデオカードで、ボディーとバックプレートがホワイトのモデル。3連ファンを採用しLEDを内蔵。3つのスロットを専有し、PCIe 4.0に対応している。実売価格は16万9800円前後となっている。予算に余裕があり、より性能の高いビデオカードを望んでいるなら、この商品をオススメしたい。
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