Core i7、RTX 3050搭載でクリエイティブ性能をしっかり確保
「Core i7-12650H」のCPU情報を「CPU-Z」で取得
実際の性能面についても言及しておこう。CPUにはインテルのノートPC向け10コア/16スレッドプロセッサー「Core i7-12650H」を搭載。世代としては1世代古いCPUにはなるものの、ノートPC向けながらコア/スレッド数も多く、2種類のコアを併載して使い分けるハイブリッド・アーキテクチャにも対応するため、パフォーマンスは一般的なモバイルPCと比べれば非常に良好だ。結果的に、クリエイティブPCながら製品価格を20万円以下に抑えられている点も考慮すれば、妥当な選択と言っていいだろう。
「GeForce RTX 3050 Laptop GPU」の情報を「GPU-Z」で取得
CPU内蔵グラフィックスも利用可能
グラフィックスはNVIDIAの「GeForce RTX 3050 Laptop GPU」。こちらはややエントリー向けグレードのGPUではあるが、ノートPCで画像・動画編集に利用するのであれば十分な性能だ。RTXシリーズということもあり、深層学習向けのTensorコアを利用できる点も見逃せない。ちなみに本製品はPCゲーム向けではないが、画質設定にこだわらなければかなり多くの現行人気タイトルを動作させられるだけのポテンシャルは備えている。
そのほか、メモリー容量は16GB（DDR5-4800）、ストレージは高速なPCIe Gen4×4対応の500GB NVMe SSDと、この手のノートPCとしては一般的な構成。ただしBTOカスタマイズが可能なため、メモリー容量に関しては最大64GB(32GB×2)、SSDは最大で8TB（4TB×2）まで拡張可能だ。予算に余裕があるようなら、用途に合わせて検討するのもいいだろう。
実際のベンチマーク結果を見てみよう。まずはCPUの性能を計測する定番ベンチマーク「CINEBENCH R23」で、マルチスレッドテストおよびシングルスレッドテストのスコアーを計測した。
「CINEBENCH R23」のスコアー
マルチスレッドテストのスコアーが10146pts、シングルスレッドテストのスコアーが1722ptsと、さすがに10コアCPUだけあって、どちらも非常に良好な結果を出している。物理コアを増やし多コア化・高性能化が進んだ近年のCPUは基本的にどれも優秀なため、ノートPCであっても極端な性能不足を感じる場面は少ないはずだ。
続いては、ウェブブラウジングやビジネスアプリといった一般的な用途での性能を計測する「PCMark 10」の結果だ。
「PCMark 10」のスコアー
「PCMark 10」総合スコアーは5611。アプリの起動やウェブブラウジング性能を比較するテストグループであるEssensials、およびビジネスアプリ系のテストグループであるProductivityでのスコアーはどちらも8000を超える高得点で、デジタルコンテンツの制作に関するテストであるDigital Content Creationもスコアー7000に迫るなど、全体的に結果は良好。Digital Content Creationの内訳をみていくと、RTX 3050 Laptopだけあり、画像編集やレンダリングのスコアーは悪くないものの、Video Editing Scoreのスコアーがやや低めとなっている。とは言え、ノートPCとしてはまったく悪くない結果だ。
ストレージ系のベンチマークも確認してみよう。使用したのは定番のストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark 8.0.4」だ。
「CrystalDiskMark 8.0.4」のスコアー
シーケンシャルの読み込み速度・書き込み速度ともに毎秒3000MBを超える、NVMe接続のSSDらしい高速さを発揮している。NVMe SSDとして最低限求められる以上の速度を達成できており、少なくとも単純なデータコピーなどのシーンではかなりの快適さが実感できるはずだ。
クリエイティブPCということで、写真編集のような比較的負荷のかかる用途も試してみた。100枚のRAWファイル（7360×4912ドット、36メガピクセル）を編集して長辺1920ドットのJPEG画像に書き出すまでの時間を計測したところ、かかった時間は1分23秒18。写真のデジタル現像や動画エンコードといった用途ではCPU性能の差が強く出やすく、スタンダードなノートPCでは結果が3分を越えることも珍しくないテストだが、本製品は非常に高速に書き出してくれるのが好印象だ。
若い世代向け？ 実際に学生さんに聞いてみた
芸術系の専門学校生として勉学に励むかたわら、アスキー編集部でアルバイトをこなす藤原さんに「DAIV R4-I7G50WT-A」を利用してもらった
「DAIV R4-I7G50WT-A」は若い世代もターゲットにしたクリエイティブノートPCということだが、実際のターゲットである若者から見るとどのような印象を受けるのだろうか？ せっかくなので、実際に芸術系の専門学校に通いながらアスキー編集部でアルバイトをこなす藤原さんに本製品を利用してもらい、簡単に話を聞いてみた。
まずは藤原さんを含む周囲の学生のPC環境について尋ねたところ、PCは多くの学生が課題などで利用しているものの、学校指定で配布されたPCの性能がそれほど高くないため、日頃の作業性はあまり芳しくないそうだ。
そのため、PCでもっとも重要視するのはCPU性能であり、性能さえ高ければ特に世代などは気にならないとのこと。「Core i7-12650H」搭載の本製品はサクサクと軽快に動いていたため、これぐらい作業性の高いPCがあれば嬉しい、とコメントしていた。
14型はモバイルノートPCに比べればやや大ぶりだが、近年は1.5kgを切るモデルも多い。「見た目より軽い」という印象を受けるのも当然だろう
外観や形状に関しては、「見た目より軽くて持ち運びしやすい」点がもっとも気に入ったとのこと。14型クラスのノートPCは、より薄型のモバイルノートに比べれば大きめに見えなくもないが、近年はノートPCの軽量化が進んでいることもあり、持ってみたら思った以上に軽量だった、ということは多いだろう。また外観に関しても、「ゲーミングPCなどはちょっと大げさになってしまい、持ち運びにくい」とのことで、本製品のシンプルさを評価。白い筐体はオシャレで、マットな素材は指紋が付きにくいのも良い、と、全体的に好印象を持ったようだ。
フルサイズのSDカードをそのまま利用できるのは、デジカメユーザーには嬉しいポイント
そのほか気になった点を尋ねると、「バッテリー容量の多さ」および「SDカードスロット搭載」との答えが返ってきた。まずバッテリー容量は、朝から学校へ持って行き、その後仕事に使っても、充電なしで1日使える点が良かったとのこと。本製品は公称11.5時間と長時間のバッテリー駆動が可能で、ACアダプターを持ち運ばずとも1日しっかり利用できる。SDカードスロットについては、アスキーの業務でデジタルカメラを利用することがあるため、撮影後に直接写真データを取り込める点が気に入っているそう。
総じて、クリエイティブ用途でも仕事でも快適に利用できるバランスの良さが、「DAIV R4-I7G50WT-A」の大きな魅力であると感じたようだ。
性能もデザインも妥協しない、持ち運べるクリエイティブノートPC
「DAIV R4-I7G50WT-A」の直販価格は直販価格は17万9800円。シンプルかつ爽やかな外観と高水準のCPU・GPU性能を併せ持つノートPCは貴重であり、見た目にも性能にも妥協したくないユーザーにとっては魅力的な選択肢になりえる。近年のリモートワークやテレワークといったトレンドも相まって、持ち運びに適したクリエイティブPCの需要も高まっているだろう。クリエイティブノートの購入を迷っているなら、「DAIV R4-I7G50WT-A」を検討してみてはいかがだろうか。
（提供：マウスコンピューター）
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