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iPhoneで手軽に「ハイレゾを聴く」方法を解説

2023年07月14日 19時30分更新

QuestyleのM15はハイレゾ音源が再生されるとランプが赤色に点灯します

可搬性にも優れるポータブルDACがおすすめ

 QuestyleのM15は2022年夏の発売からすでに1年ほど経つ製品ですが、筆者がふだん愛用しているハイレゾ対応のDACアンプなので今回はリファレンスにしました。iPhoneに直接つなぐために別売のUSB-C/Lightning OTGケーブルも用意しています。

製品ジャンル USB-DAC搭載ヘッドホンアンプ
ブランド Questyle
製品名 M15
実売価格 3万7000円前後
入力端子 USB-C
出力端子 3.5mmアンバランス、4.4mmバランス
DAC ESS ES9281AC
最大サンプリングレート リニアPCM 384kHz/32bit、DSD256
外形寸法 61.8W×81.2H×27.2Dmm
質量 非公開
 

 USB-DACを搭載するヘッドホンアンプがあれば、iPhoneによる音楽リスニングが一段と充実します。Apple MusicとAmazon Music Unlimitedが配信するハイレゾ楽曲の音質は最大192kHz/24bitですが、QuestyleのM15は最大384kHzまでのリニアPCM方式の音源、またはDSD方式の音源にも対応しています。iPhoneでこれらのより高音質なハイレゾ音源を聴くこともできますが、これはまた別の機会に解説することにします。

 QuestyleのM15は本体がとてもコンパクトで、別売のUSB-C/Lightning OTGケーブルを使ってiPhoneと直に接続できる可搬性の高い製品です。

 最近は同じスティック型のUSB-DAC搭載ヘッドホンアンプが増えていますが、少し古い世代の製品の中にはiPhoneにアップル純正のLightning-USBカメラアダプタを介さないと接続できないものや、そもそも消費電力の都合からiPhoneで使えないものも存在します。iPhoneとの互換性については、メーカーや製品を取り扱う販売代理店、ショップなどに問い合わせたり、実機を試してから購入を検討すると安心です。

左側が4.4ミリのバランス接続端子とジャック。右側が一般的な3.5ミリ端子とジャック

 さらにQuestyleのM15は通常の3.5ミリ(アンバランス接続)のヘッドホンジャックのほかに、端子の形状と仕様が異なる4.4ミリのバランス接続用ヘッドホンジャックも搭載しています。ベイヤーダイナミックのXELENTO Remoteのように、同じ4.4ミリのバランス接続に対応するイヤホンに組み合わせると、より力強く情報量に富んだサウンドが楽しめることも覚えておきましょう。

製品ジャンル 有線イヤホン
ブランド beyerdynamic
製品名 Xelento Remote 2nd Generation
価格 14万8000円
ドライバー ダイナミック型(Tesla.11)
構造 密閉型
再生周波数帯域 10Hz〜50kHz
インピーダンス 16Ω
ケーブル長さ 1.3m
付属品 3.5mmアンバランスケーブル、4.4mmバランスケーブル、イヤーチップ、キャリングケース、クリーニングクロス、ケーブルクリップなど

 次回は「Androidスマホ編」として、Google PixelなどAndroidスマホによるハイレゾ再生を紹介します。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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