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光るだけじゃない! Nothing Phone (2)のカメラ機能は猫写真も綺麗に撮れる

2023年07月14日 00時30分更新

背面カメラはなんとデュアル50MP

 そしてなんといっても注目はカメラだ。超広角と広角のデュアルカメラという、一般的な構成だがどちらも約50MP、つまり約5000万画素のセンサーを搭載しているのである。

上がウルトラワイドカメラ、下がメインカメラ。どちらも50MPだ

 ただ、画素数は(ほぼ)同じでも、センサーサイズが違うので同じ性能というわけじゃない。ウルトラワイドカメラ(超広角カメラ)はSamsungの1/2.76型で、レンズは14mm相当のF2.2。センサーサイズは小さくなるが、元が5000万画素だけあって、クオリティーは高い。

ウルトラワイドカメラで撮影。周辺部はちょっと流れるがクオリティーは高い

 メインカメラ(広角カメラ)は同じく5000万画素ながら、サイズが1/1.56型と大きめのソニーのセンサーを採用。こちらの方がワンランク上の50MPだ。レンズは24mm相当のF1.88。

同じ位置からメインカメラで撮影。こちらの方が階調が豊かでクオリティーは高い

 どちらも4画素をひとつとして約1250万画素の絵を作るので、日常は12MPのカメラと思えばいいが、どちらのカメラも50MPモードを使えるのはユニークなところだ。

メインカメラでもウルトラワイドでも「品質」として「50MP」を選べる

50MPでディテールの差が出やすい松の木を撮ってみた。松の葉は解像感チェックにはほどよく過酷でいい。画像サイズは6144×8160ドット

 ただ、メインカメラの50MPはディテールまでけっこうちゃんと描写してくれて、晴天下なら十分使えるレベルなのに対し、ウルトラワイドの50MPは描写がちょっと劣る。これはもうセンサーサイズを含む性能やレンズの差といったところで、50MPを使うならメインカメラに限るって感じかな。

超広角ならではのシュールな感じを狙ってみた。大量に奉納された招き猫群を真上からウルトラワイドの50MPで

 カメラアプリは12MPモード時は0.6x(ウルトラワイド)、1x、2x(メインカメラのデジタルズーム)の3つの倍率が並ぶ。

カメラアプリの画面。これは2xの例

1xで撮影したハチワレ

同じ距離で2xで撮影。もとが50MPだけあって2xなら十分なクオリティーなので活用したい

 2xは日常的に使ってOKなクオリティーだ。

決して明るくはない室内で料理を撮影。料理は2xで撮るのがオススメ

奉納された招き猫群を半逆光で2xで。逆光時の階調もよし

 デジタルズームは最高で10xまで上げられるが、4xくらいまでは実用的に使えるかと思う。

4xで撮影したヒマワリ。ちょっとディテールが不安定になるけど普通に使うぶんにはいいだろう

 全体に写りは派手すぎずナチュラルに抑えられていて、HDRも無理にシャドウ部を持ち上げないので、ハデハデこってり好きには物足りないかもしれないけど、写真としてはいい。

シャドウ部を持ち上げすぎず、比較的にナチュラルな写りだ

 ユニークなところでは、ラベル機能。写真に撮影日時や機種名などを写し込む機能は最近多くのAndroid機が搭載しているが、それらは写真の左下や右下に写し込む。Phone (2)では写真の下にラベルを追加する(だから元の写真には何も足さずに、下に白いラベルがくっつく)。

うちの黒猫。ドットで「NOTHING phone (2)」と機種名がはいったラベルが下に追加された

 これは良い。不要ならあとからそこを切り取っちゃえばいいし。ポートレートモードでは背景をボカしてくれる。室内で遊んでる子猫をGlyphライトをオンにして撮影してみた。ちょっとエッジが不自然なとこあるけど、子猫だからな。

 マクロモードも持っている。これはウルトラワイドカメラの方がより近くまでもピントを合わせられるため、ウルトラワイドカメラの中央部を拡大して24mm相当にするという、これもまた多くのハイエンドスマホが持っている技。撮影時は4cm以内に近づくといいよといわれる。

「もっと」の中に「マクロ」がある

マクロモード(このときはウルトラワイドカメラに切り替わる)で撮影した、マクロ肉球。黒とピンクのツートーンが可愛かったので

 写真編の最後はナイト。暗所だと自動的に「月」アイコンが出てナイトモードになる。ナイトモード時も何秒も待たされることはない。比較的スムーズに撮影され、あとで内部で画像処理をして合成してる感じだ。

ある程度以上暗い場所では自動的にナイトモードに切り替わる(オフにもできる)

 生半可な暗さではナイトモードになってくれないので、ちょっと不気味だけど、住宅街の暗い稲荷神社に登場願った。

ライトアップも何もない街灯だけ環境で小さな街の稲荷。でも色もしっかり出てるしノイズも少ない

 暗所になるとメインカメラとウルトラワイドカメラのクオリティの差が如実に出るかな。動画はミドルレンジクラスでありながら、4K/60pに対応。

 下の動画は、4K60fpsで撮影した。

 スローモーションはフルHDで480fpsまで。下の動画はちょっと涼しげに、人工ミニ滝のスローモーションを240fpsで。

 インカメラはなんと32MPで普通に32MP(4896×6528ドット)で撮れる。

インカメラで自撮り猫。と思ったけど、ちょっと猫が近くてピントが(インカメラは固定フォーカス)

【まとめ】光るだけじゃなくて
コストパフォーマンスも高く、よい端末

 Nothing Phone (2)となれば背面のGlyph Interfaceと凝った画面デザインに目が行くが、SoCは「Snapdragon 8+ Gen 1」を採用してるし、ディスプレーは6.7型のOLEDで120Hz対応だし、デュアル50MPカメラだし、価格もストレージが128GBで良ければ7万9800円と、スマートフォンとしてのコストパフォーマンスはかなりいい。

 そう、見た目だけじゃないのだ。

カラバリはブラックとホワイト。ホワイトの方がスケルトン感があって目立っていいが、Glyphが光ったときは黒い方が目立つが、個人的にはホワイトモデルの方が好み

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