ベンチ結果で判明「15インチMacBook Air」はProに匹敵するパフォーマンス
電源アダプターよりバッテリーの方が速い!?
「低電力モード」オン/オフのパフォーマンスの違いを検証
ここからは、MacBookシリーズが搭載するバッテリーの「低電力モード」のオン/オフによるパフォーマンスの違いを検証していく。これまでのベンチマークテスト用アプリや、一般のアプリによるテストを、それぞれ電源アダプター仕様時の低電力モードのなし/あり、バッテリー使用時の低電力モードのなし/あり、の4種類のモードで実行した結果を比較する。
M2チップでは、低電力モードを選択した際の効果が大きいことが知られている。言い換えれば、それだけパフォーマンスが低下し、バッテリー使用時には持続時間が延長される。
まず、ベンチ専用アプリ、つまりGeekbench CPU、同GPU、Cinebench、JetStream 2の結果を確認しよう。
この結果については、細かな考察をしてもあまり意味がないので、大きな傾向だけを見てみると、特にCPU性能では低電力モードとそうでないモードで大きな性能差が出ている。おもしろいのは、GeekBenchのシングルコアやCinebenchでは2倍近い差となっているのに対し、GeekBenchのマルチコアでは、そこまでの差にはなっていないこと。
一方のGPU性能は、低電力モードにすると、通常のモードから2割弱ほど性能が落ちるものの、CPU性能ほどの落ち込みは見られない。
次に一般的なアプリケーションの結果を見てみよう。
実際のアプリケーションでも、電力モードによる性能の差はかなり大きい。特にCPU性能が結果に大きく影響するテストほど、その違いが大きくなっているのが分かる。たとえば、Final Cut ProやiMovieでのビデオエンコード処理では電力モードによる差が大きい。Xcodeによるアプリのビルド処理でも比較的違いが大きいが、それらに比べると、FinderによるコピーやXIPファイルの展開では差は小さくなっている。
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