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ベンチ結果で判明「15インチMacBook Air」はProに匹敵するパフォーマンス

2023年07月12日 08時30分更新

iMovieで4Kビデオを540p(480p)で出力するのにかかる時間

メディアエンジンの効果が分かるiMovie出力

 iMovieによって再生時間が約50秒の4Kビデオ(ファイルサイズは約125MB)を、再エンコードして、低解像度の540pで出力するテスト。ただし、M1の13インチモデルをテストした時点では、iMovieの同クラスのオプションが480pだったので、M1搭載モデルのみ480pで出力している。

 この結果は、M1とM2で大きな差が付き、M2とM2 Proでも大きな差が確認できる。M1とM2の違いは、ビデオのエンコードを加速するメディアエンジンの有無で説明できるだろう。このテストでは、処理するデータ量が比較的多いため、メモリー帯域幅が、M2 ProではM2の2倍の200GB/sとなっている効果も現れていると考えられる。

実装メモリーの大小による違いによる差が著しいFinal Cut Pro出力

 Final Cut Proによるテストは、iMovieと同様のテストになるが、全部で25個の8Kビデオクリップをつなぎ合わせながらエンコードして、約43秒の4Kビデオファイルとして出力するもの。一度に扱うデータ量がiMovieのテストよりさらに多くなるため、実装メモリーの容量が結果に大きく影響する。

Final Cut Proで8Kビデオを4K出力するのにかかる時間

 M1の13インチだけ実装メモリーが8GBなので、極端に遅い。同じ16GBのM2、M2 Pro搭載機では、順番はiMovieの場合と同じになっている。このテストでは、同じCPU性能でもメモリーが大きいほど速くなる。同じMacBook Airでも24GBを実装すれば、さらに高速化されることが期待できる。

バージョンの影響も小さくないXcodeによるアプリのビルド

 アプリ開発ツールXcodeを使って、アップルがデベロッパー向けに提供している「SwiftShot」というiOS用ARゲームのサンプルコードをビルドするテスト。それぞれテスト時点で最新のXcodeを使っているが、アプリのバージョンによる影響が最も大きいと考えられるテストとなっている。

Xcodeで「SwiftShot」をビルドするのにかかる時間

 結果のグラフからは、ほぼ等間隔で、M1よりM2の13インチ、さらのM2の15インチが速いことが読み取れる。M2 Proは、M2 MacBook Airの15インチよりもわずかに遅い。CPU性能の違い以上に結果への影響が大きいのは、やはりXcodeのバージョンの違いだろう。M2 Proの計測時のXcodeのバージョンは14.2だったのに対し、15インチMacBook Air計測時には14.3.1となっていた。

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