ベンチ結果で判明「15インチMacBook Air」はProに匹敵するパフォーマンス
世代が進むと速くなるJetStream 2
JetStream 2(https://browserbench.org/JetStream/)は、ウェブブラウザー上で動作するウェブアプリで、主にCPUの性能を評価する。1つのCPUコア上で動作するため、どの機種で動かしても大きな性能差とはならないのが特徴だ。日常的なウェブアプリの体感速度を測るものと考えればいい。
やはり、GeekBenchのCPUテストのシングルコアと同様の結果を示している。違うのは、M2 Pro搭載のMacBook Proが、M2搭載の15インチMacBook Airよりも遅いこと。この結果は、チップには関係なく、macOSが新しいほど速いことを示している。
その要因と考えられるのは、テストに使用したmacOS標準ブラウザー、Safariの進化によって、ウェブアプリの実行が徐々に速くなっていることだ。
13インチのM2 MacBook Airが最速のFinderによるフォルダーコピー
これ以降は、実際のファイル操作やアプリでの実行時間をストップウォッチで計測するテストとなる。グラフに示す数値の単位は秒で、数値が小さいほど(棒グラフのバーが短いほど)高性能ということになる。
Finderによるフォルダーコピーは、サイズが3GB近くで、項目数が約2万4000の「フォルダー」(実際にはiMovieアプリのバンドル)をFinder上でコピーするテスト。通常はここまで複雑でファイル数の多いフォルダーをコピーする機会はそうそうないと考えられるが、CPUの処理能力×ストレージの性能を測るテストとなる。
やはりM1の13インチがもっとも遅いという結果となったが、もっとも速いのは意外にもM2の13インチモデルだった。ここまでに測ったCPU性能を逆転しているので、これはストレージ性能の偶然的な違いと考えられる。
モデル間の違いはわずかなXIPファイル展開
XIPファイルの展開は、「アーカイブユーティリティ」によって、11.44GBのXIP圧縮ファイル(Xcode 12.2のインストーラー)をアプリ(バンドル)として展開するテスト。圧縮データの伸長処理を除けば、Finderによるフォルダーコピーと似たような処理となるが、時間はどのモデルでも4分以上かかる。
順番は、MacBook Air間ではFinderによるコピー時間と同じになったが、いちばん速いのはMacBook Proだった。単純なフォルダー/ファイルコピーよりもCPU処理の比重が高いので、MacBook Proが有利になったと考えられる。
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