冴えわたるカメラマンのひらめき
そして、ひたすらに牛タンを反芻して黙り込む僕に業を煮やしたのか、カメラマンさんがまさかの提案。
「裏返して使えばいーんじゃね?」
そう、こういった時のド定番な解決方法、「マニュアルガン無視」組み立てです。ブラケット固定パーツをひっくり返せば、アームのVESAマウントはきっちりネジどめできます。そして、このあとディスプレー側に取り付ける固定パーツもひっくり返してしまえば、万事解決。
懐かしい故郷の味とあまりにも辛い現実に、若干ホームシックにかかっていた僕には天啓にも等しいアイディアです。しかし、1点問題が。当然ながら、この方法はメーカーが想定していない使い方になるわけで。これでなにかあっても(例えば、ディスプレーの落下など)、自己責任になるわけで……。
というわけでして、本稿をご覧の読者諸氏は決してマネしないでください。この方法で何らかの不幸が起こっても、僕及びアスキー編集部は一切責任を持てませんのでご注意を! ま、僕はこのまま進みますけどね! 時間もないし、早速ディスプレー側の固定パーツも付けちゃいましょう!
これはまいった。さすがに今回ばかりはゲームオーバーでしょう。200×200mmのVESAマウントって、サイズの規定はあってもネジの種類(幅と長さ)の規定ってないんですかね? CR-LAVESA200に付属するネジがなにひとつ合いません……。
さて、どうしたものか。再び口の中に牛タンの豊潤なうまみが広がりかけたその時、再びカメラマンさんから天啓が降りてきました。
「となりのホームセンターってネジも売ってないかな?」
いやー、持つべきものは気長に付き合ってくれるカメラマンさんと、会社のとなりにあるホームセンターですね。僕のバカ企画は機材を快く貸し出してくださるメーカーさんはもちろん、関係各者、ひいてはご近所さんの力で成り立ってますよ。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ちなみに、JN-IPS4302TUHDRのネジ穴はM6でしたが、VESAマウントのネジの種類は製品ごとに異なるので、メーカーサポートなどを利用して、事前に調べておくといいと思います。と、自戒を込めて記しておきますね。
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