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144Hz/GTG1msの「JN-238Gi144FHDR-HSP」&165Hzの「JN-238Gi165FHDR-HSP」レビュー

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

2023年07月08日 10時00分更新

リフレッシュレート重視なら
165HzのJN-238Gi165FHDR-HSPも

 続いて紹介するJN-238Gi165FHDR-HSPも、ノングレアタイプの23.8型液晶ディスプレー。先のJN-238Gi144FHDR-HSPと型番が似通っていることからもわかる通り、このJN-238Gi165FHDR-HSPは、JN-238Gi144FHDR-HSPのリフレッシュレート165Hz対応版という位置付けだ。

 つまり、JN-238Gi165FHDR-HSPでは秒間165フレームの描写が可能で、より有利な立ち回りが可能となる。リフレッシュレート144Hzと165Hzの違いを実感できるかどうかは人によるが、筆者の場合、JN-238Gi165FHDR-HSPとJN-238Gi144FHDR-HSPを並べて「フォートナイト」をプレイしてみると、リフレッシュレートの違いを確かに感じることができた。JN-238Gi165FHDR-HSPのほうが、よりスムーズな動作ができた印象だ。

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

Windowsのディスプレーの詳細設定では、リフレッシュレートに165Hzが選べるようになっている

 先述したJN-238Gi144FHDR-HSPとの大きな違いは、液晶パネルの駆動方式にIPSを採用している点だ。視野角は水平と垂直ともに178度と広め。輝度は300cd/m2、コントラストは1100:1と、JN-238Gi144FHDR-HSPよりも明るく、より明暗がクッキリしている。HDR10に対応し、sRGBカバー率は100%、解像度が1920×1080ドットという点は同じ。

 ただ、応答速度に関して若干の差異がある点は注意したい。JN-238Gi165FHDR-HSPは、MPRTで1msというのはJN-238Gi144FHDR-HSPと同じだが、GTGについては標準で7.5ms、オーバードライブ時でも3msと、こちらのほうが若干遅めだ。より高いリフレッシュレートをサポートした代償だが、このあたりは人によって好みがわかれそうだ。なお、MPRT 1msを利用できるのは、リフレッシュレート100Hz以上で動作している場合に限られる点は、JN-238Gi165FHDR-HSPでも変わっていない。

 また、こちらもFreeSync Premiumをサポートし、GeForce RTX 4090搭載PCに接続した場合に、G-Sync Compatibleとして動作する。なお、本機ではJN-238Gi144FHDR-HSPでグレーアウトしていたゲームアシスト機能を備えており、リアルタイムでフレームレートを表示するFPSカウンターが利用可能だ。

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

OSDに用意されたゲームアシスト機能

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

こちらにもOSDにピクチャーモードが用意されている

 なお、外観はJN-238Gi144FHDR-HSPから変わりはない。スタンドの調節機能や映像入力端子も同様で、OSDの操作を液晶パネル右側の背面に用意されたスティックボタンで行う点も同様だ。

 消費電力は通常時で16W、最大で36W。36W出力のACアダプターが付属している点も変わりはない。JN-238Gi165FHDR-HSPの直販価格は2万5480円と、こちらもJN-238Gi144FHDR-HSPと同様だ。つまり、応答速度を取るか、リフレッシュレートと画面の輝度を取るかで選ぶといい。

 例えば、フレームレートの上限が高いFPSゲームであれば、より高いリフレッシュレートでスムーズな映像が表示できるJN-238Gi165FHDR-HSPを選べば有利に立ち回れる。一方で、フレームレート上限が固定の格闘ゲームなどでは、応答速度が速いほうが映像のブラーが少なく見やすくなるだろう。リフレッシュレートもゲーミングモデルとしての基準は十分に満たしているので、多ジャンルのゲームを遊ぶ人にはJN-238Gi144FHDR-HSPがオススメだ。

 ちなみに、今回紹介したJN-238Gi144FHDR-HSPおよびJN-238Gi165FHDR-HSPには、スタンドが簡易になった代わりに価格を抑えたバリエーションモデルも存在する。スタンドの昇降機能や角度調節機能がないが、直販価格で2000円お安くなっているので、少しでも価格を押さえたい人やそもそもアームを使うつもりの人などは、こちらを選ぶといい。

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

昇降式スタンドなしモデルは、型番末尾に“-HSP”がなくなっている。パネルスペックは同等で、価格は2000円安い

製品の主なスペック
製品型番 JN-238Gi144FHDR-HSP JN-238Gi165FHDR-HSP
パネル 23.8型Fast IPS(非光沢) 23.8型IPS(非光沢)
解像度
(アスペクト比)
1920×1080ドット(16:9)
表示色 1677万色(sRGB 100%)
輝度 280cd/m2 300cd/m2
コントラスト比 1000:1 1100:1
視野角 178度(水平)/178度(垂直)
リフレッシュレート 最大144Hz 最大165Hz
応答速度 1ms(MPRT)/1ms(OD時 GTG) 1ms(MPRT)/3ms(OD時 GTG)
インターフェース HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×2、オーディオ出力、電源入力
スピーカー -
チルト -5度~+20度
高さ調節 130mm
スイーベル ±45度
ピボット ±90度
サイズ/重量 約540(W)×190(D)×490-360(H)mm/約4.7kg 約540(W)×190(D)×495-365(H)mm/約4.7kg
その他 AMD FreeSync、HDR10、VESAマウント(100×100mm)
直販価格 2万5480円
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