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144Hz/GTG1msの「JN-238Gi144FHDR-HSP」&165Hzの「JN-238Gi165FHDR-HSP」レビュー

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

2023年07月08日 10時00分更新

応答速度とリフレッシュレート
バランスのいい万能モデル

 液晶パネル面では、JN-238Gi144FHDR-HSPのsRGBカバー率は100%を誇り、Fast IPSらしく色再現性は良好。輝度も280cd/m2と高めで、コントラストも1000:1と、明暗がクッキリと引き締まった映像を実現している。HDR10にも対応しており、HDRコンテンツを美麗な映像で楽しむことが可能だ。

 ゲーム向けの機能にも着目したい。JN-238Gi144FHDR-HSPでは、AMDのディスプレー同期技術である「FreeSync Premium」をサポート。ビデオカードにAMDのRadeonシリーズを使用していれば、同機能によりスタッタリングやティアリングといった画面のズレ/チラつきを抑えることができる。

 さらに、試しに「GeForce RTX 4090」を搭載したPCにJN-238Gi144FHDR-HSPを接続してみたところ、「G-Sync Compatible」として動作した。つまり、GeForceユーザーであっても、ディスプレー同期技術の恩恵を受けられるということだ。

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

GeForce RTX 4090搭載PCを接続し、JN-238Gi144FHDR-HSPのFreeSync Premiumを有効にすると、G-Sync Compatibleとして動作した

 OSDも見ていこう。ピクチャーモードと呼ばれるプリセットには「Standard」や「Movie」「省エネ」のほか、「RTS」や「FPS」といったゲームジャンルに合わせたものも搭載。

 さらに、画面のチラつきを抑えるフリッカーフリーやブルーライト軽減機能によって、ゲームの長時間プレイでも目の疲れを抑えられるのもありがたい。暗がりでの視認性を高める「ブラックイコライザ」にも対応しており、1刻みで100段階に変更可能だ。

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

ゲーム関連の設定はOSDの「ゲーミング設定」にまとめられている

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

ピクチャーモードにはゲームのジャンルに合わせたプリセットが用意されている

 色温度は工場出荷時の「Normal」のほか、「Warm」「Cool」「sRGB」の設定が用意され、ガンマ値は1.8/2.0/2.2/2.4の4通りの設定を備えている。ただ、色相や彩度は1刻みで0~100に設定できるのだが、色味の設定が用意されていない点は残念。

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

OSDに用意された色温度に関する設定内容

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

ガンマ値の設定内容。工場出荷時設定は2.2だ

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

明るさやコントラストなどの設定もまとめられている

Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場

OSD関連の設定がまとめられた「System Set」の設定内容

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プリセットは3つまで保存可能だ

 JN-238Gi144FHDR-HSPの消費電力は、通常で16W、最大で36Wとされ、12V3.0Aの出力36WのACアダプターが付属している。

 価格は直販サイトで2万5480円とコストパフォーマンスは抜群。解像度が1920×1080ドットまでの対応となる点に不満を覚える人もいるかと思うが、FPSやTPSのトレンドでは、フレームレートを高めるために1920×1080ドットでプレイする人は多く、そういった用途でこのJN-238Gi144FHDR-HSPは、十分な仕様を備えた液晶ディスプレーと言える。

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