144Hz/GTG1msの「JN-238Gi144FHDR-HSP」&165Hzの「JN-238Gi165FHDR-HSP」レビュー
Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場
ゲーミングディスプレーを購入する際、解像度とリフレッシュレートのどちらを重視するのかは悩ましい問題だ。もちろん高解像度かつ高リフレッシュレートなのが理想的だが、当然それでは高価になってしまうので、予算に合わせてバランスを取らなければならない。
そのため、多くの人はプレイしているゲームのジャンルに合わせて、RPGやRTSなら高解像度、FPSやTPSなら高リフレッシュレートの製品を選ぶ傾向が強い。今回は後者の需要に適した、コストパフォーマンスに優れた高リフレッシュレート対応モデル「JN-238Gi144FHDR-HSP」と「JN-238Gi165FHDR-HSP」について紹介したい。
5月26日に発売したこれら2機種だが、果たしてゲーマーにとって魅力足りえるモデルなのか、チェックしていこう。
Fast IPSパネル採用の144Hz液晶
JN-238Gi144FHDR-HSP
JN-238Gi144FHDR-HSPは、光沢のない、いわゆるノングレアタイプの23.8型液晶ディスプレー。液晶パネルには、従来のIPSの鮮やかな色彩を保ちつつ、より高速な応答速度を実現した“Fast IPS”を採用している。Fast IPSらしく視野角は水平と垂直ともに178度と広く、リフレッシュレートは144Hzをサポートする。解像度は1920×1080ドット(フルHD)に対応する。
最近のFPSやTPSでは、1フレームでも多く描写し、他者より有利に立ち回るというのがトレンドになっている。リフレッシュレート144HzのJN-238Gi144FHDR-HSPであれば、一般的なリフレッシュレート60Hzの製品に比べて1秒間に倍以上のフレームを描写できるというわけだ。
Fast IPSの特徴となる応答速度は、リフレッシュレート100Hz以上で使用している場合に、MPRTで1msを誇る。MPRTは、動画などの映像においてエッジのブレを計測した数値であるため、JN-238Gi144FHDR-HSPであれば動画やゲームにおいて残像感がないクリアな映像を楽しめる。
また、中間色の切り替わりにおける応答速度であるGTGも、オーバードライブ時に1msと高速。シーンの切り替えで急激に映像の色変化がある場合でも、色のにじみは感じられず、非常に美麗な印象を受けた。
外観については、全体は黒一色で落ち着いた雰囲気だが、背面の赤色がいいアクセントになっている。ベゼル幅は約2mm、液晶非表示領域を含めても6mmほどしかない狭縁デザインを採用。見た目がスタイリッシュなほか、動画やゲームをフルスクリーンで表示した際のインパクトが大きく、複数台並べて使用するマルチディスプレーでもベゼルが気にならないのはうれしいところ。
スタンドは約235(W)×190(D)mmの台座に、太さ80mmほどの支柱が伸びるタイプ。台座と支柱、スタンドと液晶パネルのそれぞれはネジ4本で固定するタイプだが、プラスドライバーも付属しているため別途工具を用意しなくていいのはありがたい。また、台座には6点の滑り止めが装着されており、安定性も良好だ。支柱にはケーブルホールが設けられ、配線をまとめることも可能。そのほか、液晶パネルは100×100mmのVESAマウントに対応しており、アームなどで固定することもできる。
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