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夏前に「スマホで遠隔操作できるエアコン」を衝動買い

2023年06月30日 11時30分更新

留守番中の我が家のワンコ「ボビー」を見守りカメラで見て、リビングに設置したパナソニックのエアコンアプリで室温をチェックして、必要ならエアコンをリモート起動している

愛犬の体調を管理するために
外出先でスマホからエアコンを遠隔操作

 ところで我が家には「ボビー」と言う名前の15歳を過ぎたウエスト・ハイランド・ホワイトテリアという犬種のワンコがいるので、エアコンの遠隔操作は極めてありがたい。ボビーはだいたいリビングのソファにいることが多い。そのため家族が外出中には、見守り用のウェブカメラでボビーのチェックをするのが日常だ。

 居場所のチェックが終われば続いてスマホのエアコンアプリを見て、もし室温が高ければスマホから遠隔操作してリビングのエアコンをオンさせている。熱中症は人もワンコも高齢になれば注意が必要だ。おひとり様で住んでいる人にとっても最寄り駅まで到着した頃に、これから帰る部屋の温度を最適値にすることができるのはなかなかありがたい。

 リビングに導入したパナソニックのエアコンに遅れること3年、やっと筆者のパソコン部屋のエアコン「ノクリア」もやっとWi-Fi対応の遠隔操作時代になった。実はここにもワンコのもうひとつのベッドがある。IoT系のこの手の商品のスマホでの遠隔操作には当然アプリが必要だ。今回はGoogle Playから「ノクリアアプリ」という専用アプリを筆者のメインスマホであるGalaxy Z Fold4にダウンロードした。

富士通ゼネラルのエアコンを遠隔操作するために、同社のウェブページで対応機種を見つけ購入。スマホにはお約束の専用アプリをダウンロードする

 アプリのダウンロードが終われば、Wi-Fiアダプターをエアコン本体のフロントカバーを引き上げて取り付ける。ゲームカートリッジのような無線LANアダプターを専用スペースに押し当て、上方向にスライドして既定の線まで押し込めば、アダプターの設置は完了だ。

無線LANアダプターをエアコン本体の所定の位置にセットして、アプリ導入の準備は終了だ

 ノクリアアプリを起動してあとは、すべて画面上のガイドに従って進めるだけ。まずはアカウント登録。続いて、先ほど設定した無線LANアダプター上にある二次元コードをアプリで読み込み、本体の識別をする。続いて付属の赤外線リモコンを使ってWi-Fiの設定を進め、最終的に自宅のWi-Fiルーターに接続することで設定は完了する。プロセスは長いが、成功率の高い良い方法だ。最終的にエアコン本体の無線LANランプが点灯すれば、無事終了だ

ノクリア

アプリはお約束のアカウント登録から始まり、本体の二次元コードで認証、リモコン装置を使ってWi-Fiの設定、宅内のWi-Fiルーターに接続し、エアコン本体の無線LANが点灯すれば終了だ

リモコンにはWi-Fiを示すマークがあり、設定が正しく完了するとエアコン本体の無線LANが点灯する

 初めて家電製品の運用管理を遠隔からスマホ+宅内のWi-Fiルーター経由でできるIoTシステムが登場した頃は、スマホ上の専用アプリのUIはかなりごてごてしたイメージだった。しかし令和の現在、我が家にあるパナソニックと富士通ゼネラルのスマホアプリのUIは、メーカーは違ってもレガシーなテキストベースだった頃のパソコン画面のように、素っ気ないほどシンプルだ。

ノクリア

ノクリアアプリの入ったスマホを使って遠隔からエアコンの起動、停止からウィークリータイマーの設定、温度設定、風向きや風力などの設定すべてが可能だ

 残念ながら今のところエアコンを遠隔操作するためのスマホアプリは、エアコンメーカーによってまちまちだ。異なるメーカーのエアコンを3台導入すれば、残念ながらスマホアプリもリモコンの数と同じ3種類必要なのがホームIoTの現状だ。

 好き嫌いは別にして、人とエアコンの接点の人間側をスマートスピーカーのUIを介しても良いということであれば、少しはシンプルで統合化されたイメージで操作できそうだ。しかし細かな操作は、今のところまず不可能だ。ここらあたりにも最近人気のAIの出番はありそうだ。

パナソニックのエオリアも富士通ゼネラルのノクリアも、スマホアプリのユーザーインターフェースは極めて良く似ているが、それぞれが機種固有のアプリだ。スマートスピーカーを活用すれば同一UIのイメージにはなるが、細かな遠隔操作は無理だ

 いくつもの異なる理想の未来像をもっても、多くの参入企業のあるIoT家電の将来にはまだまだ未確定要素も多い。現在の我が家の現状を見ていると、ほんの少しだけ近未来は見え隠れしているのかもしれない。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:富士通ゼネラル「カートリッジ式無線LANアダプター「OP-J03DZ」
・購入:ヨドバシ.com
・価格:5470円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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