【写真家レビュー】お世辞抜きで欲しい「Pixel Fold」圧倒的に便利!
折りたたみを生かすために各種アプリを最適化
折りたたみで7.6インチのインナーディスプレーを搭載した、Google Pixel Foldをいち早く試すことができた。実は折りたたみタイプのスマートフォンを触るのは、このレビューが初めて。なので競合にあたるGalaxy Z Foldシリーズなどと比べることができないのだが、グーグル謹製の50以上のアプリが本機の大画面に最適化されているという。これがGalaxy Z Foldシリーズにも適用される可能性はあるが、今のところ折りたたみ大画面のメリットをもっとも享受できるのが本機ということは確かだ。
折りたたんだ状態でも5.8インチのアウターディスプレーがあり、さらに開くと7.6型のインナーディスプレーが広がる。アスペクト比は6:5のやや横長。同じ画面サイズのGalaxy Z Fold4は5:6のやや縦長で、ここが目立つ違いかもしれない。Chromeブラウザーでウェブを閲覧すると、パソコン用のサイトが表示された。サイトによっては横幅が足りなかったが、縦長の画面でスマホ向けサイトを見るより格段に楽だ。
スマホでマルチタスクやドラッグ&ドロップが可能に
インナーディスプレーでGmailアプリを開くと、表示が左右に分割され、左には通常のスマホで表示されるメールの一覧が現れる。そこから読みたいメールを選択すると、右に本文やスレッドが表示される。これは一度使うと便利でやめられない。入力時のQWERTYキーも左右に広がって表示され、両手の親指でピコピコ打つことができる。僕はスマホから長文のメールを送ることが多いので、これだけで本機が欲しくなった。
また異なるアプリを左右で開くマルチタスクも可能で、これも使ってみて革新的だと感じた。対応するアプリ間ではドラッグ&ドロップもでき、たとえばフォトアプリとGmailアプリを同時に開けば、片方で選んだ写真をもう片方のメール本文へ運んで貼り付けることができる。
さらに革新的なのが、Android 14で提供予定の「デュアルスクリーン通訳モード」だ。本機を持って話した言葉がインナーディスプレーに表示され、選択した言語に翻訳されたものが裏側のカバーディスプレーに表示される。1台に2つの画面が備わる点を見事に生かした機能だ。今後も両面をフル活用する機能はきっと追加されていくだろう。
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