【現地レポ】Pixel Foldの価値は「縦横比」、「Pixel Tablet」は居場所のあるタブレット
Google I/O 2023の取材に来ている。会場には「Pixel Fold」「Pixel Tablet」が展示されていた。日本ではまだ触れないこれらのデバイスをチェックしてきたので、写真中心でお伝えしよう。なお、価格など詳細なスペックは、「グーグル「Pixel Fold」は7月発売 閉じても12.1mmの最薄折りたたみ機」「タブレットへの最適化が進んだ最新Androidが使える「Pixel Tablet」は7万9800円」をご参照願いたい。
Pixel Foldの価値は「縦横比」にあり
まずはFoldから。折りたたみスマホとしては後発だが、それだけにいろいろ研究して出てきた感じはする。カメラ部などはPixelらしく作られており、そのぶんちょっと出っ張りが気になる。結果として、机の上に置いたときなどにフラットに見えづらいのだが、この辺は他の折りたたみも同じで、さほど問題はない。
カメラの出っ張りについては、純正のケースを使うことでカバーできる。高価なので落として壊したくない……という意味でもケースは必須かもしれない。
いわゆる「折り目」は少し大きめかな、と感じるが、それがマイナスというほどでもない。むしろ気になるのは、高価なモデルなのにフレームが太く見えることだろうか。ただこれも、目立つのは上下のフレームであり、実用上大きな問題はないように思う。
最大の特徴は「縦横比」だ。ライバルとなる「Galaxy Z Fold4」とは好対照。Galaxyの方は「縦長な画面を広げた」ような感じで、片手で持ちやすくなっている。これは、Galaxyがペンにも対応しており、片手で持って書き込むにはプラスの構造だ。
一方で、Pixel Foldは「開いて両手で持つ」ことを軸に据えている。開いた場合、アプリケーションは横に長い「ランドスケープ」モードで使うのが基本。これは電子書籍を読むにも向いている。ペンには対応していないが、それは「開いて両手で持つ」ゆえの割り切りなのかもしれない。
画面は見たかぎり、かなり良好な画質。ちょっと折りたたんでテーブルの上で使うような使い方もしやすい。画面を折りたたんで半分にしたとしてもサイズが大きめである、と言うことは、動画を見るにはいい要素だ。
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