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【現地レポ】Pixel Foldの価値は「縦横比」、「Pixel Tablet」は居場所のあるタブレット

Google I/O 2023は、現地時間5月10日から開催している

 Google I/O 2023の取材に来ている。会場には「Pixel Fold」「Pixel Tablet」が展示されていた。日本ではまだ触れないこれらのデバイスをチェックしてきたので、写真中心でお伝えしよう。なお、価格など詳細なスペックは、「グーグル「Pixel Fold」は7月発売 閉じても12.1mmの最薄折りたたみ機」「タブレットへの最適化が進んだ最新Androidが使える「Pixel Tablet」は7万9800円」をご参照願いたい。

Made by Google製品として「Pixel Fold」「Pixel Tablet」、そして「Pixel 7a」を展示

Pixel Foldの価値は「縦横比」にあり

Pixel Fold

カラーは2色

折りたたんだ状態で底面

同じく側面

折りたたんだ状態でトップ

 まずはFoldから。折りたたみスマホとしては後発だが、それだけにいろいろ研究して出てきた感じはする。カメラ部などはPixelらしく作られており、そのぶんちょっと出っ張りが気になる。結果として、机の上に置いたときなどにフラットに見えづらいのだが、この辺は他の折りたたみも同じで、さほど問題はない。

カメラ部は他のPixel、特にPixel 7に近い。出っ張りは大きめ

平たく広げるとこんな感じ。ほぼフラットになる。ただし机の上に置くと、カメラ部の出っ張りで傾く

 カメラの出っ張りについては、純正のケースを使うことでカバーできる。高価なので落として壊したくない……という意味でもケースは必須かもしれない。

純正ケースをつけてみた

純正ケースをつけて、開いた状態(ランドスケープモード)

純正ケースをつけた状態はカメラの出っ張りも感じられなくなり、かなりいい感じだ

純正ケースは左右に分割されていて、それぞれをつける形

 いわゆる「折り目」は少し大きめかな、と感じるが、それがマイナスというほどでもない。むしろ気になるのは、高価なモデルなのにフレームが太く見えることだろうか。ただこれも、目立つのは上下のフレームであり、実用上大きな問題はないように思う。

開いた状態(ランドスケープモード)での表示。中央に折り目が来るが、そこまで目立たない

90度回して縦に持ってみた。中央横に折り目がくるが、こちらもそこまで目立たない

左がPixel Fold、右がGalaxy Z Fold4。縦横比の違いがよくわかる

 最大の特徴は「縦横比」だ。ライバルとなる「Galaxy Z Fold4」とは好対照。Galaxyの方は「縦長な画面を広げた」ような感じで、片手で持ちやすくなっている。これは、Galaxyがペンにも対応しており、片手で持って書き込むにはプラスの構造だ。

 一方で、Pixel Foldは「開いて両手で持つ」ことを軸に据えている。開いた場合、アプリケーションは横に長い「ランドスケープ」モードで使うのが基本。これは電子書籍を読むにも向いている。ペンには対応していないが、それは「開いて両手で持つ」ゆえの割り切りなのかもしれない。

 画面は見たかぎり、かなり良好な画質。ちょっと折りたたんでテーブルの上で使うような使い方もしやすい。画面を折りたたんで半分にしたとしてもサイズが大きめである、と言うことは、動画を見るにはいい要素だ。

奥がPixel Fold、手前がGalaxy Z Fold4。テーブルの上に置いて映像を見るならPixel Foldの画面比の方がいい

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