週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Ryzen 7 7840U搭載の高性能ハンドヘルドPC「AOKZOE A1 Pro」の実力とは?

 ハイビームはプロセッサーにAMD「Ryzen 7 7840U」を採用したポータブルゲーミングPC「AOKZOE A1 Pro」を8月上旬に発売する。すでに6月26日11時59分を期限とした「先々行予約」が公式オンラインストアで開始されている。

 本製品で驚きなのが価格。Ryzen 7 7840U、16GBメモリー、1TBストレージで11万9800円という高コスパを実現している。ASUSの「ROG Ally」を当然意識した価格だろうが、どちらを購入すべきか非常に悩まされる、魅力的なモデルに仕上げられている。

 今回は発売前の試作機をハイビームより借用したので、まずはファーストインプレッションをお届けしよう。なお試作機であるため、最大性能を発揮できていなかったり、製品版とは一部異なる外観、仕様が存在する可能性がある点には留意してほしい。

「AOKZOE A1 Pro」11万9800円~

ポータブルゲーミングPCのなかではトップクラスのスペックを実現

 「AOKZOE A1 Pro」はOSに「Windows 11 Home」、プロセッサーに「AMD Ryzen 7 7840U」(8コア、16スレッド、最大5.1GHz、28W)を採用。メモリーは16GB/32GB(LPDDR5X-7500)、ストレージは1TB/2TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載する。

 システム構成としては16GB/1TB版(11万9800円)、32GB/1TB版(13万9800円)、32GB/2TB版(14万9800円)が存在し、カラーはクォンタムブルー、ルナホワイトの2色を用意。つまり計6モデルがラインナップされているわけだ。なお、価格は6月26日11時59分までの先々行予約限定価格。以降は32GB/1TB版が14万9800円、32GB/2TB版が15万9800円となる。

 Ryzen 7 7840UはZen4アーキテクチャーのCPUコア、RDNA3アーキテクチャーの統合グラフィックス「AMD Radeon 780M」を内蔵しており、6000シリーズのプロセッサーと比較してグラフィックス性能は20%向上していると謳われている。

 またストレージはM.2 2280サイズのPCIe Gen4 x4接続のSSDが採用されており、読み込み速度は7109MB/s、書き込み速度は6240MB/sに達すると謳われている。ポータブルゲーミングPCのなかではトップクラスのパフォーマンスを発揮してくれそうだ。

 ディスプレーは8型IPS液晶(1920×1200ドット、283ppi、350cd/m²、60Hz、タッチ対応、グレア)を採用。リフレッシュレートは60HzとROG Allyの半分だが、サイズは1インチ大きい8型だ。現在のポータブルゲーミングPCの性能を考えると、フルHD解像度で120Hzのリフレッシュレートはオーバースペック。画面サイズのほうがゲームプレイを快適にしてくれるはずだ。

 個人的に歓迎しているのが充実したインターフェース。USB4×1、USB 3.1 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1が装備されており、充電しつつUSBメモリーやドングルを接続可能だ。また無線通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2をサポートしている。

 単独のゲーム機として使うだけならType-Cひとつでもいいが、せっかく高性能なのであれば「Windowsパソコン」としても使いたい。また外部ディスプレーを接続して、充電しながら大画面でゲームをプレイしたい方もいるだろう。インターフェースが充実していることは使い勝手で間違いなく有利だ。

 本体サイズは約285×125×21~40mm、重量は約729g。65Whの大容量バッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間はゲームプレイ時(TDP15W)で約5時間、ビデオ再生時で約7~9時間と謳われている。あとでバッテリーベンチマークも掲載しているが、最大パフォーマンスでゲームを長時間プレイする際には、充電器やモバイルバッテリーが必須なのは、現時点のポータブルゲーミングPCの課題だ。

今回借用したのはクォンタムブルー。ほかにルナホワイトも用意

上面にはUSB 3.0 Type-A×1、USB4×1、3.5mmコンボジャック×1、ボリュームボタン、電源ボタンを配置

下面にはUSB 3.1 Type-C×1、microSDメモリーカードスロット×1が用意

ジョイスティックには自動キャリブレーション機能を備えたホールセンサーを採用。ショルダーキーは約0.2~0.7mm、リニアトリガーキーは約8.5mmのストロークが確保されている

背面にはキックスタンドを装備。動画コンテンツの鑑賞、外付けゲームパッド操作時に重宝する

「AOKZOE A1 Pro」の主なスペック
ディスプレー 8型(1920×1200ドット、350cd/m²、60Hz、タッチ対応、グレア)
CPU Ryzen 7 7840U
(8コア/16スレッド、最大5.1GHz)
メモリー 16GB/32GB、LPDDR5X-7500
ストレージ 1TB/2TB SSD、PCIe 4.0x4
インターフェース USB4、USB 3.1 Type-C、USB 3.0 Type-A、microSDメモリーカードスロット、3.5mmコンボジャック
無線機能 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
バッテリー容量 65Wh
バッテリー駆動時間 ゲームプレイ時(TDP15W):約5時間、ビデオ再生時:約7~9時間
サイズ/重量 約285(W)×40(D)×125(H)mm/約729g
OS Windows 11 Home
価格 16GB/1TB版:11万9800円、32GB/1TB版:13万9800円、32GB/2TB版:14万9800円
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう