生成AIだけじゃない
Adobe Senseiを活用した新機能も続々アップデート
説明会では各製品の最新アップデートについても、デモを交えて紹介された。以下はその一部を抜粋したもの。生成AIのAdobe Fireflyだけでなく、アドビの独自AI「Adobe Sensei」を用いた新機能も続々と追加されていることがわかる。なお、各製品の最新アップデートはアドビが公開しているリリースノートでチェックできる。
●Adobe Premiere Pro
・文字起こしベースの編集 自動文字起こしされたテキストを削除すると、その部分の動画もカットされるなど、文字起こしされたテキストのコピー＆ペーストで動画編集が可能に。「スタート」「カット」といった本編前後の不要な部分を削除したり、無音のところをまとめてカットするといったことが簡単にできる。
Adobe LightroomにはAIを用いたノイズ除去機能を搭載
●Adobe Lightroom
・AIを用いたノイズ除去機能 RAW写真のノイズをスライダーを動かす操作だけで、簡単かつきれいに除去できる。
Adobe Photoshopには不要な部分をブラシでなぞるだけで消すことができる「削除ツール」が追加
●Adobe Photoshop
・削除ツールで不要な部分を削除
「削除ツール」が追加され、不要な部分をブラシでなぞるだけで消すことができる。
・⾊調補正に調整プリセットを追加
色相やトーンカーブ、レベル補正を個々に調整しなくても、プリセットされた候補からを選ぶだけで、簡単に色調補正ができる。
・コンテキストタスクバーの追加
作業を先回りして、必要な情報をコンパクトなタスクバーに表示し、効率的な作業をナビゲートしてくれる機能。
Adobe Illustratorの「ReType（Beta版）」
●Adobe Illustrator
・ReType（Beta版）
アウトライン化された文字からフォントを推測できる。写真などに写った文字から似たフォントを複数見つけて、実際に文字を配置をして試すといったことも可能。
・画像トレースのプリセット
プリセットされたパターンを選んで、イメージに近いパターンでのトレースが可能。パターンを選んでから細かい調整ができるので、トレース作業を効率化できる。
筆者紹介――太田百合子
テックライター。身近なデジタル製品とそれら通じて利用できるサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
