5月30日から6月2日にかけて、台湾・台北市で開催される「COMPUTEX TAIPEI 2023」。メインの会場は台北南港展示センターのホール1&2となるが、会期中は本会場以外にも台北市の各所で展示・イベントを開催するメーカーがある。
そうした外の会場の1つとなるグランドハイアット台北にて、Phanteksが限られた参加者向けの展示会を開催した。ここでは、PCケースの「NV」シリーズ、およびファンの「D30」シリーズが展示されていた。
NVシリーズは、末尾につく番号の違いで3種類あり、「NV5」、「NV7」、「NV9」がラインアップされている。共通しているのは、どれもフロントとサイドパネルがガラス製となり、白と黒のカラバリを備えている点となる。
見た目にこだわる人にオススメのNV7
NV7について、まず大きな特徴となるのが背面のカバーだ。マザーボードの背面インターフェースや電源ユニット、ビデオカードなどに挿さったケーブル類を隠し、背面から見た外観を美しく仕上げることができる。
LEDなどを配してPC内部の見た目にこだわって組んだPCは、マザーボードが正面に向くように横向きに設置すると映えやすい。しかし、その場合どうしてもバックの配線が見えてしまって景観を損ないがちだ。そうした魅せるレイアウトにこだわった設計は、PCを含めて部屋のコーディネートを合わせるといった昨今のトレンドに沿っている。
また、簡易水冷のCPUクーラーなどを設置する際に、このカバーで隠されたスペースにラジエーター部分を収納することができる。ケース内部にファンとラジエーター両方を背面に設置すると、幅を取りすぎてマザーボードに一部被ってしまい、内部のデザインを損なうことにつながる。しかし、このケースなら内部にあるのはファンのみなので、幅を取らずに済むというわけだ。
もちろん、内部の機構も多くの特徴がある。まず、マザーボード部分を囲うように設置されたLEDの部分だが、こちらは取り外しが可能な部品となっており、マザーボードを固定する際には取り外して付けることになる。
この部品は、マグネットで固定しているため取り外しは簡単。また、このマグネット部分を通して通電する仕組みになっているので、別途ケーブルなどを繋ぐ必要がない。マザーボードの縁を隠す形になるので、独特な一体感を演出できる。
そのほか、底面も面白い作りになっている。底面は平行ではなく、あえて斜めに設計されている。これにより、吸気する際のエアフローをより多く取り込めるとのこと。また、底面のファンを固定するためのマウンターにも秘密がある。このマウンターは通常では底面と同様に斜めにファンを固定できるようになっているのだが、マウンターを反対向きに置くことで平行にもなる。レイアウトによって好きに変えられるのは嬉しいところだ。
配線用の裏面スペースは、電源ユニットを上部に配置する構造になっている。2.5/3.5インチのSSDやHDDなどを設置するスペースは蝶番で開閉できるカバーで仕切られ、配線用のスペースもしっかり確保。ファン用のハブも標準で搭載している。
また、天面のLED切り替えボタンが2つあり、ボタンで切り替えるLEDのエリアを2つに分けれらるようになっているのも特徴となる。ボタンでお手軽にLEDの色を変えられる上、デザイン面での自由度も持たせた形だ。
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