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Training Weapon、通称トレポンを買ったので忖度なしにレビューします

2023年06月09日 16時00分更新

 トレポンは「Training Weapon」の略で、SYSTEMA製の「SYSTEMA PTW」と「SYSTEMA INFINITY」のことを指します。坂崎ふれでぃ先生の「サバゲっぱなし」(小学館発行)の1巻92ページで主人公の木枯ニコお嬢様が「デリシャス! デリシャスよ!」と表現しており、サバゲーに復活した当初からいつかは撃ってみたいなーと思っていたのです。

 そんななか、友達がトレポンを買いに行くのに同行して試射してみたら、数週間後には私の手にもトレポンが握られていました。不思議です。まー、毎年スマホを買い替えるのと散財度合いは同じですよね! 非常に気に入ってはおりますが、いくつかムムムと思うところもあるので、リアルな感想をお伝えいたします。

これが私の購入した「COLT M4A1 Carbine Origin」(SYSTEMA INFINITY)。トレポン専門店のMOVE(http://tokyo-move.com/)さんで買いました。ちなみに木枯ニコさんもMOVEで購入しています

これは購入直後のM4A1

これがいまのM4A1。MOVEオリジナルアルミアウターバレルを装着して、ショートバレル化&軽量化。取り回しを改善しました

SYSTEMA INFINITYの撃ち味は非常に上質!

 今回私はSYSTEMA INFINITYという新しい世代のトレポンを購入しました。これには小型ブラシレスモーター、ダブルセクターギア、ARM型CPU搭載基板がギアボックス内に搭載されています。

 通常の電動ガンはモーターがグリップの中に入っているのですが、SYSTEMA INFINITYはギアボックス内に収まっているので、撃ったときにグリップ内から回転に伴う振動を感じません。また発射音が「ポッ」と独特で、音量自体も控えめ。撃ち味が非常に上質だなと感じています。

中央にあるのが小型ブラシレスモーター。縦方向に回転します(MOVE店内で許可を得て撮影しました)

命中精度はよいですが……
安価な電動ガンでも同レベルにカスタムできます

 トレポンの命中精度はよいです。特にMOVEさんが高い精度で組んだトレポンは、ホップアップも調整済み。最初からスーッと伸びるような素直な弾道で驚きました。

 ただ私は、自分でも電動ガンをカスタムしていますが、最近の3万円台の電動ガンでもインナーバレルとパッキンを交換すればかなり近いレベルの弾道になるんですよね。初速を安定化させたショップカスタムのエアガンであれば、差はないと思います。

 もちろん、SYSTEMA INFINITYはレシーバーの剛性、トリガーレスポンス、撃ち味なども含めた総合性能が非常に高いレベルです。しかし命中精度については、撃ち合いでの勝敗を左右するほどではないというのが正直な感想です。

トレポンのテイクダウンピンは絶妙な固さ。ピンポンチを使わなくても指で押せて、かつ使用時にずれることもありません。分解、メンテナンスのしやすさはトレポンのメリットです

上が標準のインナーバレルとチャンバー、下が「SYSTEMA Infinity専用NEW HOPアジャスターKIT」。NEW HOPアジャスターKITの集弾性はさらに高いのですが、私の銃ではゼロホップでも0.25g弾で弾がやや浮き気味。いったん標準のインナーバレルとチャンバーに戻しています

トレポンはホップ調整がマガジンハウジングから行なわなければならないのがやや面倒。でも、トレポンはいったん調整すれば使用後にゼロホップにする必要はないので、大きな問題ではありません

MOVEでは「SYSTEMA純正M4用BBローダー」を使うことを推奨しています。精度を保ち、故障を避けるためのこだわりですね。基本的にはその指示を守っていますが、数発だけ追加したいというときは、トレポン専用アダプターを付けたローダーを使っちゃっています

トレポンは「フィーリング」という点で群を抜いた存在

 清水の舞台から飛び降りて異世界に転生する勢いで購入したトレポンですが、いま一番常用しているエアガンになっています。実銃用を含め数多くのパーツを装着できるので、時間をかけてゆっくりと近代化カスタムを進めていきたいですね。

 トレポンはサバゲーにおいて圧倒的に強い銃だとは考えていません。しかし「フィーリング」という点で群を抜いた存在だと思います。トレポン専門店でまずは試射してみてはいかがでしょうか?

M4A1はいま一番使用頻度が高いエアガン。さすがにあちこちに傷が付いてしまいました。でもその傷に愛着を持っています

光学機器とマガジンを付けて約2.2kg(バッテリーを除く)。アウターバレルさえ換えれば、意外と軽量。1日振り回してもそれほど負担はありません

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筆者紹介――ジャイアン鈴木
 EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。

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