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大規模言語モデルが、AI投資の費用対効果を劇的に変える

IBM、生成AIをビジネス活用のプラットフォームへ

2023年05月22日 08時00分更新

今回のひとこと

「IBM watsonx(ワトソンエックス)は、生成AIをビジネスで活用するための新たなプラットフォームになる」

(米IBMのアービンド・クリシュナ会長兼CEO)

 IBMが、新たなAIとデータプラットフォームである「IBM watsonx」(ワトソンエックス)を発表した。

WatsonX

 現地時間の5月9日から11日に、米フロリダ州オーランドで開催した同社年次イベント「Think」において、開催初日の基調講演に登壇した米IBMのアービンド・クリシュナ会長兼CEOが初めて公開。「生成AIをビジネスで活用するための新たなプラットフォームになる」と定義し、「IBM watsonxは、企業がAIを使うだけでなく、活用できるようにするためものだ。機械学習や深層学習、基礎モデルを包括し、企業はデータを管理しながら、ビジネス全体に渡って、自社向けのAI機能を迅速に学習、展開することができるようになる」と語った。

 IBMは、ニューヨーク州のハドソン川流域の研究開発拠点に、今後10年間で200億ドルの投資を行うことを発表。そのなかには、脳の神経細胞や神経回路網を模倣したニューロコンピューティングによるAIの進化が含まれており、今回のIBM watsonxの発表も、その流れのなかで行われたといえる。

 クリシュナ会長兼CEOは、「IBM watsonxは、過去3年以上に渡る研究者と開発者のハードワークによって生まれた、まったく新しいプラットフォームである。Red Hat OpenShift上に構築されているため、好きな場所にデプロイできる特性を受け継ぎ、拡張性を維持している」と語った。

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