週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

30年以上続いた京セラの携帯電話事業、終焉へ

2023年05月17日 07時30分更新

今後の京セラは「法人向けスマホ」に注力

 30年以上に渡って携帯電話事業を続けてきた京セラが撤退するのは寂しい限りだが、ただ撤退は「個人向け」に限っているようだ。

 実は京セラの耐久性のあるスマートフォンは、日本国内だけでなくアメリカなどでも警察などの法人需要がとても根強いのだ。

 実際、街中にいるおまわりさんをよく見てみると、京セラのTORQUEを使っていたりする。アメリカではB2Bに強いキャリアであるベライゾンとAT&Tのみに販路を絞り、「メイドインジャパン」としての信頼を武器に、警察官や消防士、救急隊員のスマートフォンとして愛されている。

 キャリアから京セラのスマートフォンを購入することはできなくなるが、法人向けの頑丈スマートフォンとして、京セラは地道に生き残っていくことになりそうだ。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事