昨夏の報告件数に迫る勢い
まさかのV字回復です……。
フィッシング対策協議会が発表した2023年4月のフィッシング報告件数は前月比約20.6%増の9万2932件でした。10万件超を記録した2022年夏に次ぐ規模にまで回復(?)してしまったことになります。フィッシングの誘導先である偽WebサイトのURL件数も前月比約48.0%と急増。一方、悪用された(騙られた)ブランドの件数は92件でした。
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報告のうち、Amazonを騙るフィッシングの割合が全体の約30.6%。次いで報告件数が多かったのはファミペイ、えきねっと、Uber Eats、ETC利用照会サービスを騙ったものでした。なお、フィッシング報告全体の約88.8%を1000件以上報告のあった15ブランドでのフィッシングが占めています。
4月はフィッシング詐欺に引っ掛かりやすい
毎年4月は、引越しなど新生活をスタートさせる月であり、また諸サービスの更新月に当たる場合も多いため、これらの手続きに関するメールやSMSをよく着信します。そのため、似たような内容を騙るフィッシング詐欺に引っ掛かりやすい月と言えます。
ヒヤッとするようなメッセージを受け取っても、慌てずに自分で検索した公式や官公庁の連絡先に問い合わせしましょう。文中のリンクや電話番号を利用してはいけません。
怪しいメールやSMSを受け取ったら、可能ならばフィッシング対策協議会に報告すると良いでしょう。
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