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自動車業界向け「Salesforce Automotive Cloud」。ディーラーとメーカー間の連携を促進し、次世代の顧客体験を支援

2023年04月10日 18時00分更新

「Salesforce Automotive Cloud」

 セールスフォース・ジャパンは4月10日、業種特化型クラウドであるSalesforce Industry Cloudの自動車業界向け製品「Salesforce Automotive Cloud」を国内で提供開始することを発表した。

 Automotive Cloudは、自動車メーカー、ディーラー、カーファイナンス会社に向けた製品で、自動車業界に特化したデータモデルを標準装備する。デジタルを活用した次世代の顧客(ドライバー)体験の実現を可能とするとともに、業界に特化した自動化、AI、および分析機能により、生産性の向上とコスト削減を実現するという。

 ドライバー 360は、Customer 360のコンセプトに基づき、自動車業界に特化した信頼できる情報源を構成する。自動車業界専用のデータモデルとプロセスで構築されたソリューションにより、顧客とその世帯での車の所有状況、車に関するデータなどを可視化する。

 「Driver Console」では、ウェブサイトでの車の閲覧履歴や購入履歴など顧客とのやり取りをすべて可視化。その他、世帯での車の所有状況や過去の商談の全体像を可視化し、サポートや提案をパーソナライズする「Household Management(世帯情報管理)」、自動車メーカーやディーラーが累計走行距離、車の査定額、サービスや修理の提供状況などの包括的な車両情報にアクセスできる「Vehicle Console(車両コンソール)」を提供する。

 また、本製品ではリードコンバージョンとコミュニケーションの改善による収益向上目指し、自動車メーカーとディーラーが効率的に連携できる機能を備える。

 「Automotive Lead Management(自動車業界のリードマネジメント)」では、車両履歴など個別の顧客に関するリード情報を充実させ、最も価値の高いリードを、その顧客が好むディーラーに直接転送できる。その際、顧客の希望、ニーズ、履歴といった情報を共に提供することで、ディーラーと自動車メーカー間の連携を促進する。

 「Dealer Performance Management」では、地域別のディーラーの業績を簡単に分析し、リードのパイプラインを把握できる。これにより、自動車メーカーとディーラーが共通の目標を設定し、販売計画、現地への訪問、パートナーとの連携、需要予測、チャネルインセンティブなどをより適切に管理、調整することが可能。

 さらに、自動車業界に特化したインテリジェントな自動化、強力な分析機能を提供することにより、コストの削減とデータに基づいた意思決定を通じた新たな収益源の確保を支援する。

 同社は自動車業界に関する独自の専門知識とソリューションを提供する広範なパートナーエコシステムを有しており、パートナーとともに日本でのAutomotive Cloudの円滑な導入と顧客の成功を目指すとしている。

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