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セールスフォース、CRMのための生成AIテクノロジー「Einstein GPT」発表

2023年03月10日 15時10分更新

 米Salesforceは3月7日、世界初をうたうCRMのための生成AIテクノロジー「Einstein GPT」を発表した。

 Einstein GPTはSalesforce独自のAIモデルに、複数のパートナーの生成AI技術を組み合わせ、Salesforce Data Cloudからのリアルタイムデータとともに、企業のすべての顧客データを取り込み、ハーモナイズし一元化。Einstein GPTにより、顧客は自社のデータをすぐに使えるOpenAIの高度なAIモデルに結びつけるか独自の外部モデルを選択し、自然言語プロンプトを直接Salesforce CRM内で使用して変化する顧客情報と要件にリアルタイムで適応し続けるコンテンツを生成できる。

 以下のサービスが提供される。

・Einstein GPT for Sales
 Eメールの作成、会議のスケジュール設定、次の顧客対応の準備などの営業タスクを自動生成。

・Einstein GPT for Service
 過去の対応履歴からナレッジ記事を生成。パーソナライズされたエージェントチャットの返信を自動生成し、パーソナライズされた迅速なサービス応対を通じて顧客満足度を向上。

・Einstein GPT for Marketing
 Eメール、モバイル、ウェブ、および広告などさまざまなチャネルで顧客や見込み客を惹き付けるパーソナライズされたコンテンツを動的に生成。

・Einstein GPT for Salesforce’s Slack apps
 販売機会の的確な要約や、ナレッジ記事の更新などエンドユーザーが取るべきアクションの提示を含む、AIを活用した顧客インサイトをSlackで提供。

・Einstein GPT for Developers
 Salesforce Researchが開発した独自の大規模言語モデルを活用し、AIチャットアシスタントを通じてApexなどのプログラミング言語のコード生成や質問を行なう。

 Einstein GPTにより、営業担当者は顧客にあわせてパーソナライズしたEメールの作成、カスタマーサービス担当者は顧客の質問への具体的な回答をより迅速に作成することができるようになるほか、マーケティング担当者はキャンペーンの反応率を向上させるターゲットを絞ったコンテンツ作成や、開発者向けにコードを自動生成といったことが可能になるという。

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