ソニーは、4Kチューナーを搭載したBlu-ray/HDDレコーダーの新製品「FBT4200」(4TB、15万8000円前後)、「FBT2200」(2TB、12万7000円前後)、「FBW2200」(2TB、11万8000円前後)を発表した。FBTはトリプルチューナー、FBWはダブルチューナーを搭載する機種となる。なお、2021年発売で6TB HDDを搭載した「FBT6100」は継続するという。
ソニー製レコーダーの特徴である“まる録辞書”を最新版にアップデート。加えて、好きなものをたっぷりとみるための便利機能を強化している。
GUIの変更点としては「未試聴(NEW)かどうか」しか分からなかった録画済コンテンツのアイコンを改善し、途中まで見ているコンテンツか、すべて見たコンテンツかどうかが一目で分かるようにした。さらに再生バーで視聴が完了した位置も分かるため、視聴する優先度/削除していいかなどを判断しやすくなっている。従来は冒頭の少しだけを再生した場合でも、NEWマークが消えてしまう仕様だった。
一気見をしやすくする「連続再生機能」にも対応。プレイリスト機能を使い、好きな番組をひとまとめにすることもできる。
上書き録画設定をする際に「最新番組だけ残す」「4回分だけ残す」「7回分だけ残す」といった設定も可能となった。連続ドラマなどは毎週もしくは毎日録画するケースが多いため、毎週の録画で4回分の残すのであれば1ヵ月分、毎日の録画で7回分残すのであれば1週間分となる。録画した番組をよく見る時間帯から探せる「おうちタイム」機能も追加している。
こうした機能は操作はすべてを把握できなかったり、難しく感じたりしがちだが、ホーム画面の一番下に「便利な使い方」というメニューを追加し、操作方法を教えるようにもしている。
まる録辞書では、アイドルグループ名や坂道シリーズ、声優名などを指定しておくと、グループに所属するメンバーや同じカテゴリーに含まれる人名/グループ名も同時に録画対象となる。
他社製品ではグループ名でキーワードを設定していても、そのメンバーが出演するドラマやバラエティーは自動録画の対象にならないため、「撮り逃しが減らせる」とソニーはアピールしている。なお、キーワードは手入力ではなく、すでに録画している番組の情報から抽出できるほか、録画対象が増えても容量が不足しないよう除外ワードの設定も可能となっている。おまかせ・まる録した番組に付くマークも好きなものが設定できるようになっている。
Blu-ray/HDDレコーダーは成熟した製品カテゴリーで、買い替えや差別化が難しくなっているが、ソニーとしては放送のアーカイブにこだわるマニア層をメインターゲットに据え、撮り逃すストレス、撮りためたものを見るストレスの軽減に取り組んでいる。
なお、まる録辞書は新機種の投入に向けて単語を随時更新しており、過去世代への更新がないそうなので、新機種を買う意味のひとつになるのかもしれない。
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