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遺族のためのクラウド自宅墓「Cloubo(クラウボ)」発表

2023年04月02日 12時00分更新

Handy Tomb Unitには、ステンレス製の小さな骨壷が入る

具体的な商品と価格体系について

 Clouboとして提供される商品は複数のラインナップがある。

 まず、コンパクトな自宅墓として機能する「Handy Tomb Unit」と、QRコードシールのセットを購入した場合、5年間のサービス使用権が付属する。このHandy Tomb Unitは、3サイズがラインナップされており、「御影(みかげ)60」とのセット(1万2800円)、「欅(けやき)55」とのセット(8800円)、「欅(けやき)45」とのセット(6800円)の3種類を選択可能だ。一般的な自宅墓の相場が数万円〜であることを考えれば、手頃感のある価格設定だ。

ステンレス製の小さな骨壷をHandy Tomb Unitに納める

素材とサイズの異なる3種類のラインナップがある

 一方、QRコードシール(読取専用QRコードシートx6枚+編集専用QRコードシート2枚)だけを購入することもでき、こちらの価格は4800円。同じく、5年間のサービス使用権が付属する。

提供されるQRコードのシールは、読取専用と編集専用の2種類に分かれている

 なお、どちらを購入した場合にも、プラス2000円でサービス使用期間を5年から10年に延長できる。また、サービス使用権の満了前には、ユーザーにお知らせが届くようになっており、そこからさらに継続利用したい場合には、プラス5年(Handy Tomb Unitの契約ユーザーは3000円、QRシート単体ユーザーは4800円)またはプラス10年(Handy Tomb Unitの契約ユーザーは5000円、QRシート単体ユーザーは7800円)の延長契約も選択できるという。

サービスの利用イメージ

 Clouboでは、まず故人の情報を記すWebページを編集する工程が必要になる。先述したように、提供されるQRコードは、編集用サイトと閲覧用サイトのものに分かれている。まずは、編集用QRコードをスマートフォンで読み込み、ログインして、情報を編集する流れとなる。

編集用サイトのイメージ

 ここで故人などの写真や、個性などを説明するテキスト、リンクなどを入力しておくことで、個人やペットとの思い出を記録できる。例えば、「Amazon Photos」や「Googleマップ」などのリンクを登録することで、枚数の多い静止画を確認できたり、ゆかりのある地を振り返ったりしながら、故人を偲べるという。

閲覧用サイトのイメージ

 こうした編集用サイトからカスタマイズした情報が、閲覧用サイトに表示される。また、閲覧用サイトでは写真のすぐ下部に「献花する」というボタンが表示され、そこをタップすることで、写真に花が載るようなに表示される。この花は時間経過によって非表示になる。

「献花する」ボタンをタップ(左)すると、写真に花が添えられる

今後のビジネス展開予定

 同サービスに関する今後の事業展開としては、セレモニー関連ビジネス各社との協業や、墓地にQRコードをプレートとして設置できるようなオプションを検討しているという。例えば、インテリアや仏具を提供する企業などをビジネスパートナーとし、各社が展開する商材と、QRコードシートをバンドルにして販売するといった展開が想定されている。

 

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