Core i7-13700KとRTX 4080のハイエンドパーツ構成
ホグワーツ・レガシーを4K ULTRA画質でも平均90fps弱で快適にプレーするPCを自作する
ホグワーツ・レガシーは4K ULTRA設定でも平均90fps弱に!
それでは本題のホグワーツ・レガシーの計測に移ろう。今回は4K ULTRA仕様を目指したわけだが、4KはよいとしてULTRA画質とはなんぞや、という点にまず触れておこう。ホグワーツ・レガシーの画質プリセットは、自動的に適用される「推奨」のほかに「低」「中」「高」「最高」があり、ウルトラというのは用意されていない。ウルトラ画質というからにはここの設定は「最高」を選んだ。また、これと連動しないところでレイトレーシング設定がある。「レイトレーシング反射」「レイトレーシングシャドウ」「レイトレーシングによるアンビエントオクルーション」という項目があり、それぞれデフォルトではオフとなっていたが、ウルトラ画質というからにはオンでいこう。また、その下に「レイトレーシング画質」というプルダウンがあり、ここも「低」「中」「高」「最高」が用意されている。ここも「最高」とするのがウルトラ画質にはふさわしいだろう。
ひとつ悩ましいのがDLSSに関する設定だ。DLSSは実際の解像度よりも少し低解像度でレンダリングを行ない、それを高画質化技術によって実際の解像度までアップスケーリングするものだ。厳密にいえばDLSSオフのほうがわずかに高画質といえるかもしれないが、現状、映像として見るかぎりほとんど区別がつかないまでにDLSSの技術は向上している。今回はDLSSオンとして計測した。
こうした4K ULTRA仕様だが、4K(3840×2160ドット)のほかに、2560×1440ドット、1920×1080ドットといった一般的な解像度でも計測した。計測を行なったのはプレイスタートから「ホグワーツへの道」「ホグワーツへようこそ」をクリアしたあとのシーン。中庭に出られるようになるので、そこを1分間周回することとした。全体的なグラフィックス負荷はそこまで高くないと思われるが、池の水の反射や屋内外の行き来でレイトレーシングが用いられる。それなりにMOBも登場するシーンである。
ではまず1920×1080ドット。平均は168.5fpsでP1(99パーセンタイル)が108.9fpsだった。このくらい高いフレームレートが出ていれば、今回用いたOptix MPG321UR-QDのようなゲーミングディスプレイとの組み合わせでなめらかな映像が楽しめる。続いて2560×1440ドット。平均は143.3fpsでP1が96fpsという結果で、フルHD時と比べれば低下するがまだまだ余裕といえる。最後に3840×2160ドット。平均は87.5fpsでP1が64.3fpsだった。平均100fpsを割り込んだものの依然、十分なフレームレートが得られている。さらにポイントとなるがP1の数値だ。ホグワーツ・レガシーは60fps得られると快適といえるが、1分間の計測における99%のシーンで60fps超を得ていたことになる。一般的な60Hzのディスプレイでもほとんどカクつくことがないといえる。また、Optix MPG321UR-QDのようにG-SYNCに対応するディスプレイであれば、ごくまれに60fpsを割り込んだようなシーンでもテアリングのないスムーズな映像となり、違和感を覚えることなくプレイできる。
予算はかかるが最高のプレー環境を手に入れたい
今回は注目最新タイトルのホグワーツ・レガシーを4K ULTRA画質で楽しめるPC作例を組んでみた。ハードウェア要求はかなり高く、今回のパーツ構成もハイエンド・ゲーミングPCだ。
予算規模も40万円強になるだろうか。もちろんその中心はビデオカード。ここに予算を集中投入するためにほかのパーツはある程度コスパのよいものを選んでいる。その選び方、考え方については各パーツで紹介したとおりだ。もちろん、ゲーミングPCであるからには見た目も重視、信頼性も重視する必要があるが、そこはMSIのゲーミングモデル中心の選択なので太鼓判を押したい。今回の作例が、ホグワーツ・レガシーの快適なプレイの参考になれば幸いだ。
ホグワーツ・レガシーを4K ULTRA画質で楽しめる本体パーツ例 | ||
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CPU | Intel Core i7-13700K | 5万9000円 |
マザーボード | MSI MAG B760 TOMAHAWK WIFI | 3万6000円 |
メモリ | Crucial 32GB Kit(2x16GB) DDR5-5200 UDIMM(CT2K16G52C42U5) | 2万4000円 |
ビデオカード | MSI GeForce RTX 4080 16GB GAMING X TRIO | 20万3000円 |
ストレージ | Seagate FireCuda 530 SSD 1TB(ZP1000GM3A013) | 1万9000円 |
CPUクーラー | MSI MEG CORELIQUID S360 | 3万6000円 |
電源 | MSI MPG A850G PCIE5 | 2万4000円 |
ケース | MSI MPG VELOX 100P AIRFLOW | 1万5000円 |
合計 | ※OS含まず | 41万6000円前後 |
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