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ポモドーロタイマー機能に惹かれ第2世代「Ticktime Cube」を衝動買い

2023年03月10日 12時00分更新

大きな文字で描かれた1分・3分・5分・10分の面を上に向けて置くだけでカウントダウンが始まるのは、オリジナルのTIMECUBEと同じだ

時間の延長が飛躍的に簡単になった!

 基本的な使い方は、ほぼTIMECUBEと同じで簡単だ。まず電源ボタンを押す。続いて設定したいタイマー時間を上に向けて置くだけだ。即、表記された数字(1分〜10分)からカウントダウンが始まる。Ticktime Cubeでは「クイックカウントダウン」と呼んでいる。

経過時間は丸いTickTimeロゴの液晶面を見るとわかる

 もちろん今回のTicktime Cubeも、任意の好きな時間のタイマーセットが可能だ。LEDパネルを見ながら「M+ボタン」と「S+ボタン」を押して分単位、秒単位のスタート設定ができる。そして今回、一番使い勝手をよくしているのは各面の数字の下にある、指紋アイコンのついたタッチ部分だ。そしてロゴのある丸い液晶画面を上向きに置くだけで、経過時間の測定もできる。

今回のモデルは、無理に六角柱にすることなく各タイマー数字の下にある指紋アイコンをタップする回数で、例えば5分、10分、15分、20分と増やせるデザインとなっている

 今回のモデルは任意のタイマー数字を上に向け置き、続けて指紋アイコン部分をタップすることで時間の延長ができることだ。例えば5分タイマーの面を上に向けた状態で、指紋アイコンを指先で1回タップすると10分、2回タップすると15分、3回タップすると20分のタイマーがセットできる。そして1.5秒の長押しで、25分間のタイマーとなる。

 この機能を上手く利用して今回のTicktime Cubeは有名な「ポモドーロ・テクニック」のカウントダウン設定をすることができる。ご存じのようにポモドーロとはイタリア語でトマトをさすが、今は起業家で作家でもあるフランチェスコ・シリロ氏が大学院生の頃に思いついた、有名な「時間管理術」だ。

 ポモドーロ・テクニックの詳細はその道のプロやChatGPTに任せるが、単純に言ってしまえば人間は考えることに集中する時間と休憩時間を繰り返すという最適値があれば、仕事のペースが安定し効率アップが図れるというモノだ。

5分のカウントダウンタイマーをスタートして指紋アイコンを長押しすることで、25分と5分を繰り返し、それをさらに4回繰り返すポモドーロタイマー設定が可能だ。画面の上にはポモドーロ(イタリア語で「トマト」)が表示される

 この集中する時間と休憩時間の組み合わせの最適値が、シリロ氏によると25分(集中)+5分(休憩)だそうだ。今回のTicktime Cubeは、このポモドーロ・テクニックも集中・休憩の組み合わせを5分のタイマー面を見ながら指紋アイコンを長押しすることで、自動的にスタートするように作られている。

ポモドーロタイマーモードの1回目で、残り時間24分28秒を示している。1〜4回の数字はUSB Type-Cポートのすぐ下、右に90度回転して数字が表示されている

 従来なら専用に作られたスマホアプリを使うとか、You Tubeの映像を使うなどを実験した人も多いと思うが、それがTicktime Cubeだけで実現する。25分のカウントダウンが終わるとバイブや音で知らせ、自動的に5分のカウントダウンに入る。このセットの組み合わせが4セット進行し、現在何セット目であるかもディスプレイ上に表示される。

今までポモドーロタイマーのために2個のタイマーを使ったり、アレクサの手を借りたり、アイリック・ロボットの助けをもらったが、今回からはTicktime Cubeでできる

 筆者は従来、各25分と5分にセットした2つのタイマーを並べて、スタートボタンをあっちこっち押して使ったり、先日衝動買いした卓上ロボットのアイリック上のポモドーロタイマーを使ったり。はたまた「アレクサ、25分経ったら教えて!」「アレクサ、5分経ったら教えて!」の繰り返しだったが、より便利なモバイルタイマーを手に入れた感じだ。

ファミレスなどで原稿書きの際にポモドーロタイマーを使う場合、周囲に聞こえないようにイヤフォンで25分や5分のスタートストップを聴けるガジェットが欲しくなってきた

 実は今、この原稿はTicktime Cubeとポメラを持って、近所のガストで朝の7時半からモーニングを食べながら書いている。もちろんTicktime Cubeは、消音モードや振動モードで使っている。5分の休憩の時はトイレやドリンクバーに行ってカフェオレのお替わりを取りに行くことで、腰を伸ばす運動を兼ねた原稿書きは絶好調。

 ファミレスや図書館など、周囲が静かな場所や自分だけがこの25分+5分の崇高な理論に浸って原稿書きや企画作業をしたいときは、イヤホンでお知らせがあればグッドかもとか考えてしまった。「大抵のモノは昔からある」は筆者の口癖なので、現代社会のどこかにはすでにあるのだろうが、いつ出会えるか楽しみだ。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:Pihen International Limited「Ticktime Cube
・購入:INDIEGOGO
・価格:252香港ドル(約4500円)

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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