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乗務員不足に対応する新たなタクシー乗務員体制へ タクシーアプリ「GO」限定タクシー「GO Reserve」と乗務員「GO Crew」順次稼働開始

2023年03月07日 19時15分更新

 Mobility Technologies(MoT)と日本交通は3月7日、アプリ注文のみを受け取る車両「GO Reserve(ゴーリザーブ)」とその車両の乗務員「GO Crew(ゴークルー)」を順次稼働する。

 この取り組みは、喫緊の課題となっている都市圏の供給不足を解消しタクシー利用の利便性向上を図るとともに、慢性的なハイヤー・タクシー業界の人手不足解消と、需給バランスに応じた効率的な運行を実現することを目的としている。

 GO Reserve車両は、目的地入力済みのキャッシュレス注文などタクシーアプリ「GO」からの一部注文のみを受け付け、二種免許取得済みのパートタイム乗務員GO Crewが乗務。短時間勤務で副業も可能なパートタイム形態にすることで、これまでタクシー業界特有の隔日勤務という働き方がネックとなってタクシー乗務員にマッチせずにいた人にも訴求できるようになることを期待しているという。

GO Reserveは、その他ハイヤーとして認可を受けており、流し営業は行なわずGOからの注文のみを受ける。事故削減を支援するMoTの次世代AIドラレコサービス「DRIVE CHART」を全台に導入

 また、営業対象をアプリ注文の一部に限定することで、運転は得意でも都度ルートを考えながら走行することに自信がない人や、利用者を街中で探す流し営業や歩合制という働き方に不安を感じる人でも安心して働くことができるとしている。

GO Crewは、二種免許取得はもちろん、運輸規則に基づき、接客・サービスや地理、保安関係について座学と実地で学ぶ10日間の法定研修を行なう。1日5時間から本人の副業状態やスケジュール都合、業界全体の繁忙閑散状況に応じてフレキシブルにシフト調整を行なう。GO Crewが着用する制服は運転時のストレス軽減、手軽に扱える洗濯可能な素材、かさばらず荷物になりにくいといった観点でMoTが独自にプロデュース

 本取り組みによって、まずは東京都内で供給側の教育・管理・運用の検証、乗車する利用者の乗車体験検証を行なうほか、全国の主要都市でも展開を検討していく予定。

 GO ReserveとGO Crewは、日本交通の子会社ハロートーキョーにて雇用・運行管理の上、3月7日より順次稼働を開始し、年末までにおよそ30台・90名の体制で東京23区・武蔵野市・三鷹市を営業予定。

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