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山根博士のグロスマレビュー

2億画素カメラで夜景もすごい! Galaxy S23 Ultraのグローバル版でカメラを試す!

2023年02月15日 12時00分更新

Galaxy初の2億画素カメラを採用
SUPER RAWモードを搭載

 Galaxy S23 Ultraの最大の特徴は、2億画素のカメラをGalaxyシリーズで初めて搭載したことだろう。Galaxy S23 Ultra発売時でも他社も含め2億画素カメラ搭載モデルはまだ数機種しかない。これだけのカメラを搭載しながらカメラ部分に「200MP」といった表記が一切ないのは、高性能なカメラを意識なく使ってもらおうというサムスンのメッセージが感じられる部分だ。

Galaxy S23 Ultraのカメラ部分のアップ

 カメラのUIはGalaxyシリーズでおなじみのもの。標準では「ポートレート」「写真」「動画」「その他」と4つのモードが並ぶ。写真モードでは画面上部に「設定」「フラッシュ」「タイマー」「解像度」「モーションフォト」「フィルター」のアイコンが並ぶ。解像度から2億画素「200MP」と5000万画素「50MP」をワンタッチで切替できる。望遠は画面下部の倍率ボタンを長押しすると、細かい倍率と100倍までが表示される。もちろん倍率はリニアに0.1倍単位で細かく調整できる。

写真モード。2億画素切り替えもワンタッチ。望遠は100倍まで

 動画モードでは画面上部に手ぶれ補正ON/OFFアイコンが追加される。動画の解像度はHD 30fpsから8K 30fpsまで対応。Galaxy S22 Ultraでは8K 24fpsが最大だったので、動画性能も高まっている。

動画モード。8K 30fpsに対応。望遠は20倍までだ

 その他のモードにはプロ(写真)、プロ動画、ナイト、食事などのほか、ショートムービー撮影にも適したシングルテイク、前後カメラを同時に使うディレクターズビューなどが含まれる。RAW撮影はプロモードからできるが、EXPERT RAWモードを標準搭載したことでRAWファイルの扱いが簡単になった。カメラ全体の設定には最近の中国メーカースマートフォンにならい「透かし」のオンオフもできるようになっている。

その他のモードと設定画面の一部

 その他のモードの中で特筆すべきは「EXPERT RAW」モードの標準搭載だ。EXPERT RAWモードでは1200万画素または5000万画素でRAW+JPEGの撮影が可能。撮影後にプレビューを開くと画面左下にAdobeのLightroomのアイコンが現れる。これをタップするとLightroomが起動し、撮影したRAW画像をアップロード(あらかじめLightroomのインストールとアドビアカウントでのログインが必要)できるのだ。そして、そのままLightroomからRAW編集ができる。RAW画像の利用をより手軽なものにしてくれる機能と言えるだろう。

EXPERT RAWモード(左)。撮影してプレビューするとLightroomアイコンが左下に見える(中)。LightroomにRAW画像をアップロードし、そのまま編集できる(右)

 以下はGalaxy S23 Ultraのカメラでの作例だ。標準は1200万画素で撮影される。2億画素のセンサー上の画素16個(4×4)を1画素にするピクセルビニングを行ない、より明るく鮮明な画像を撮影できる。明るい風景などは2億画素にして撮影すればより鮮明に、かつ写真の一部を切り抜いても高画質な画像が得られる。

0.6倍

1倍(1200万画素)

1倍(2億画素) ※容量の問題で画質をやや下げています

3倍

10倍

デジタル30倍

デジタル100倍

 以下は街中で撮影したものだ。

ポートレートでボケ最大

梅のつぼみに近寄ってみた

曇り空が続く中、わずかの晴れ間に撮影

こちらは曇り空の下で撮影

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